ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」制作発表に行ってきた②
こちら↑の続きです。
■ジュリエット
・葵わかな(あおい・わかな)
今回が初舞台・初ミュージカルとなる20歳の女優さん。
去年の朝ドラヒロインだったそうなのですが、私はテレビを全く見ないので全く存じ上げない方でした。
綺麗な声で素直に丁寧に歌われていました。
ここからジュリエットとして演技して歌うようになるとどう変わっていくのか、気になります。
・木下晴香(きのした・はるか)
前回(2017年)、当時17歳の現役女子高生ながらジュリエットとして鮮烈デビューを飾った佐賀県出身の次世代ミュージカルスターです。
私は彼女のジュリエットが大大大好きで!!
可愛くて純粋、どこか憂いもある美少女ジュリエット。
先日の歌唱披露でも彼女が歌いだした瞬間に会場の空気が一変しました。
吸引力ある歌声のみならず公演ごとにすさまじい成長スピードを見せている伸び盛りの女優さん、本番が楽しみ。
・生田絵梨花(いくた・えりか)
アイドルグループ乃木坂46の人気メンバーで最近では有名なミュージカルにもたくさん出演されています。
彼女も2017年に引き続き出演ですが、今回はスケジュールの都合上たった8公演しか参加されないとのこと。
前回は歌は上手なのだけれどあまり好きなジュリエットではありませんでした。
キンキン響くような硬質な歌声で起伏が無く、目が笑っていないといいますか…感情表現がテンプレート芝居でロミオを愛しているようには見えないのが残念でした。
それでも舞台上での華のようなものはずば抜けていて、さすがアイドルだなと思っていました。
歌唱披露で久しぶりに歌声を聴いたら、ずいぶん柔らかい歌声になっていて嬉しい驚き!
■ベンヴォーリオ
・三浦涼介(みうら・りょうすけ)
ストプレでは割と好きな役者さんです。自分だけの色をしっかりと持ってる方ですよね。
でも、ミュージカルは??と個人的には思ってしまいました。
歌が下手というわけではないんですが…上手でもないかな…。
独特な声で独特な歌い方をされますよね。
音域の狭さ(高音にいくほど掠れて出なくなる)と歌詞が不明瞭なのは気になりますが、音やリズムの取り方がとてもかっこいいので、慣れてきたら古川ロミオ同様にすごくかっこいいフェイクを出せるタイプなのではないかなと思います。
どちらかといえばマーキューシオで見たかったなとは思いますが、それも含めて楽しみにしています。
・木村逹成(きむら・たつなり)
木村くんはこれが初見です。
ラ・カージュ・オ・フォールのジャン・ミッシェルを演じていたので歌える子なんだろうなとは思っていました。
やはり、高音は問題なさそうですね。
語尾を上げるような歌い方(B’Zのモノマネをするときに稲葉さんの歌い方を誇張するような感じ)が少し気になりました。
ただこれに関しては小池先生が注意してくださるのではないかなと思います。
これまでのベンヴォーリオはロミオの兄貴分的な役者さんが演じてこられましたが、木村くんは実年齢も若いので弟っぽい。
Wキャストの三浦さんもそうですが、今までのベンヴォーリオ像から大きく変わりそうです。
■マーキューシオ
・平間壮一(ひらま・そういち)
まったく、続投組の安定感・安心感たるや…!
平間マーキューシオ大好きです。
再演でまた観られるのが嬉しいです。
前回は歌の印象はあまり無くて、演技とアクロバットやダンスといった身のこなしばかりに注目していたような気がします。
が、歌…本当にうまくなりましたね!!
平間くんは5年程前からちょこちょこミュージカルで拝見していますが、見るたびに歌がうまくなっていて驚きます。
歌唱披露でもわずかなソロパートですがぐんと厚みを増した歌声が聴けました。
・黒羽麻璃央(くろば・まりお)
2.5次元舞台のプリンス。
職場の刀剣乱舞ファンの人から黒羽くんが出演している”刀ミュ”の映像を見せてもらったことがあるのですが、そのあまりの歌へたっぷりに愕然。
マーキューシオと知ったときはさすがに冒険しすぎだろ!と思いましたが、歌唱披露ではソツなく自分のパートをこなしていました。
まだ普通に歌っているだけの印象だったので、本格的に稽古が始まればまた変わっていくことでしょう。
どことなく2013年公演の水田航生マーキューシオに近いイメージのマーキューシオになるのではないかな?と思いました
2.5次元舞台で激しいダンスやアクションをしながらのお芝居には慣れていそうなので、マーキューシオ最大の難曲「マブの女王」でも息切れすることはなさそうですw
■ティボルト
・渡辺大輔(わたなべ・だいすけ)
こちらも2017年からの続投組。
渡辺ティボルトは声はいいのに高音が全く出なかったり声楽っぽい発声がなじまずにビブラートがふらついていたりしたのがざんねんな所だったのですが、彼もまたこの1年半で劇的に成長されていたようです。
前回公演ではひっくり返りヤカンのお湯が沸く音のような調子はずれの高音になっていた部分も、安定して綺麗に出ていました。
続投キャストは新鮮味が無いと思われがちですが、ご本人の成長っぷりを実感できるし同じ人でもこんなに違うのか!と驚くような変化があるので面白いんですよね。
・廣瀬友祐(ひろせ・ゆうすけ)
前回は広瀬さんでしたが、改名されたようです。
広瀬ティボルトは比較的いつも安心して聴くことが出来ました。
というのも、渡辺ティボルトが常にフルスロットルで暴発してしまうのに対し、広瀬ティボルトは出せない音を力技で出そうとせずに抜いて出す、というイメージですかね。
ペース配分を考えた歌い方をされるので聴いていて楽でした。
歌唱披露でもその歌声は相変わらずでしたね。
メラメラと燃えたぎるラテン系の渡辺ティボルトに対して静かに情念の炎を灯す広瀬ティボルトの好対照なイメージは今回も健在なようです。
歌唱披露があったのは以上のキャストですが、制作発表の会場には死のダンサーの2人も。
私が本作にハマったきっかけが死のダンサーの存在なので、歌唱披露ついでに死のダンサーも踊ってくれないかと願っていたんですがw
さすがに稽古期間が無いといけませんからね。
本番までの楽しみにとっておきたいと思います。
ミュージカルロミジュリがひときわ愛される理由の一つが「死のダンサー」という存在。
ミュージカルでありながら歌わず、それどころか一切しゃべらず、ただロミオの周りにひっそりと佇む不気味で妖しく恐ろしく、だが魅惑的な存在です。
2011年の初演から死のダンサーを演じている大貫勇輔(おおぬき・ゆうすけ)さん、初演の頃は新進気鋭のダンサーというイメージが強かったのですが、今ではミュージカルだけでなくドラマ「高嶺の花」にもご出演されたりと、かなり多岐にわたって活躍されている俳優さんになりましたね。
2013年から演じている宮尾俊太郎(みやお・しゅんたろう)さんも、当時からK-balletカンパニーのプリンシパルとして有名でしたが、こちらもドラマ等にご出演されていてますます有名に。
死のダンサーは影の主役とも言われる非常に重要な役。
一切声を発しない存在でありながら、その存在感の大きさたるや、誰もが出せるものではありません。
お2人の考える「死」という概念が全く異なり、お2人が得意とするダンスジャンルも全く異なるので、Wキャストの醍醐味を実は一番感じられるのが死のダンサーだと思っています。
今から2月が待ち遠しい…。
ちなみに11/3(土)10時からは東京・大阪公演のチケット一般販売が始まります!
人気俳優勢揃い・人気演目ということでチケットはかなり手に入りにくいですが…
興味がある方は是非チャレンジしてみてください。
さて、そろそろまた次の面白いドラマを発見しなくては
ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」制作発表に行ってきた①
こんにちは、すっかりご無沙汰な1か月半ぶりのエントリーです。
「香蜜沈沈燼如霜」が終わってしまってからというもの、燃え尽き症候群気味です。
香蜜に代わるドラマをなかなか探し当てられていません。
ということで今日は中国ドラマの話ではありません。
もう一つの趣味、ミュージカルの話です。
昨日は来年2月から上演されるミュージカル「ロミオ&ジュリエット」の制作記者発表に一般オーディエンスとして参加してきました。
これは公演のチケットを購入した人の中から抽選で200名が招待されるというもので、私は運よく当選。
くじ運とかチケット運とかは全然無いのに、こういうイベント系はよく当たるやつ。
ちなみに公演の詳細についてはこちらをどうぞ。↓
一般オーディエンスに公開されたのはキャストによる歌唱披露(4
曲)とキャスト+演出の小池修一郎氏によるご挨拶で計40分程度と短め。
一般オーディエンスが退場した後にはマスコミ向けのフォトタイムや囲み取材があったようです。
上演のたびに通い詰めている大好きなこの作品。
元がフランスで2001年に作られた作品ということで、とにかく曲がポップ!!
ミュージカルって格式ばってて敷居高そうでちょっと…と思っているミュージカル初心者の方にこそロミジュリのようなフレンチミュージカルはおすすめです。
派手な衣装を身に纏った見目麗しいキャストたちが奏でるポップでロックな音楽、一流ダンサーの踊りを肩ひじ張らずに楽しめ、最後には号泣できます。w
(日本では宝塚版が先に誕生していますが、私は宝塚には詳しくないので割愛。)
日本版では舞台が中世イタリアではなく、文明が一度崩壊した近未来というどこか漠然としていてパラレルワールドのような世界観の中でシェイクスピアの物語が進んでいきます。
ミュージカルオリジナル設定としてジュリエットの出生の秘密が描かれていたり、日本オリジナル演出として連絡手段にスマホが登場したりw
いわゆる古典演劇的なシェイクスピアともまた違った作品に仕上がっているので、その辺も取っ付きやすくて面白いと思います。
制作発表の具体的な内容については各媒体にて続々と上がっているので省略。歌唱披露をメインに各キャストの所感をメモ代わりに残しておきたいと思います。
■ロミオ
・古川雄大(ふるかわ・ゆうた)
ミュージカル「ロミジュリ」のロミオと言えばこの人です。
演技力、歌唱力、ビジュアル、ダンス、おまけに集客力まで兼ね備えた、ミュージカル界で今最も人気の役者さんといっても過言ではない。
ロミオは2013年から演じ続けてきている自身の当たり役ということもあり、歌唱披露でも抜群の安定感でした。
歌唱披露ではあまり聴けなかったのですが、この方は「世界の王」で入れてくるアドリブのフェイクがめちゃくちゃカッコいいのです。
アドリブって自由に声張り上げて高音出せばそれっぽくなると思いきや、きちんと拍を取りつつメロディーを崩していくR&B的な技術なので、楽譜通りに歌うことを第一とするミュージカル俳優さんだと上手な人は意外と少ないんですよね。
歌のテクニックはもちろん、音の取り方のセンスも重要なので、ただオクターブ上を歌ったりシャウトをすればいいというものではないのですが、古川ロミオのフェイクは曲の盛り上がりを作ってくれるのでかっこいいです。
・大野拓朗(おおの・たくろう)
舞台より映像でよく拝見する役者さんですが、たまに舞台にも出ています。
ロミオは2017年にも演じていましたが、とにかく太陽みたいなロミオで舞台にいるだけでぱっと華やぐオーラがある役者さんです。
昨日は花粉症が辛そうで鼻真っ赤になってました。お大事に…
歌やダンスはあんまり上手じゃないです(ド直球)
といってもロミオのナンバーはすごく音域が広く、それを踊ったり駆け回ったりしながら歌わなくてはいけないのでかなり難しいのです。
リズムをしっかり刻むナンバーが苦手な印象ですが、「エメ」のようなロマンチックなバラードがとても素敵です。
”誰からも無条件に愛される”ロミオ歴代ナンバーワンなのでは??
ちょっと力尽きたので他キャストは次回に続きますw
日本には来そうにない?緩い中国ウェブドラマを見始めました(追記あり)
香蜜が終わってしまい、新たなドラマをあれこれ模索中です。
長編ドラマや重たいテーマのものよりも、サクッと見られるものがいいな~と思って探していて、アンテナに引っかかったものをいくつか視聴開始しています。
その中でも謎の面白さを感じているのが「顫抖吧,阿部!」というドラマ。
こちらはYOUKUのオリジナルドラマです。
日本でも「シンデレラはオンライン中!(微微一笑很傾城)」の美人師兄として知られている鄭業成(ジェン・イェチョン)が男主です。
女主は「旋風少女2」のヒロインだった安悦溪(アン・ユエシー)。
旋風少女は1の序盤でリタイアしてるので私はこれが初見です。
宇宙人の阿部察察(アブゥ・チャチャ)は違法売買の罪で宇宙警察に捕まり連行されている途中、乗っていた宇宙船が突然の襲撃により地球に不時着してしまう。
墜落の衝撃に加え地球の重力、そして酸素の濃さに宇宙人の阿部は適応できない。
生き延びるためには地球の生命体と同化する必要があり、焦った阿部は目の前に横たわっていた瀕死の地球人の娘と同化する。
阿部が同化した将軍家の次女・唐青叶(タン・チンイェ)は異母姉の婚約者である王子と恋人関係であることが義母にバレて命を狙われていた。
青叶と王子の関係を以前から知り、青叶を心配していた兄・唐青風(タン・チンフォン)は妹が別人のように変わってしまった謎を探ろうとするが、不思議な事件に巻き込まれていく…
みたいなお話です。
まだ6話までしか見ていませんが、謎すぎて面白いです。
美人師兄がシスコンの潔癖症(というか神経質?)な青風役なのですが、武術もできて頭も切れて優等生なのに阿部に振り回されて壊れていく感じがとてもツボ。
女装も披露。美人師兄、さすがの美人っぷりw
阿部もかわいくて面白いです。
彼女の宇宙人姿の特殊メイクと全身タイツは思い切ったなぁと…w
青叶に同化してからも重力でべちゃーっとなる姿が楽しい。
宇宙人は地球人を「地球猿」とバカにしているのですが、何かあるとどこからともなくブロック出してきて黙らせようとするのが地味に笑えます。
面白いんですが続きが気になるから一気に見たい!となるタイプではないのでのんびり気が向いたときに見ようかな、というテンションです。
話が進めばもう少しシリアスな面も出てくることでしょう。
ちなみに来年放送予定でシーズン2が制作中だそうです。
今集中して見ているのは、同じく来年シーズン2が放送予定の「双世寵妃」です。
こちらは変わり種の阿部!と違ってド定番のタイムスリップ古装ラブコメ。
テンセント(騰訊)のオリジナルです。
一応タイムスリップ先は架空の国と世界なようですが、まぁ中国史詳しくない人間的には普通に古代中国と理解しておいて問題ありません。
現代中国で家具の販売員として働いていた曲小檀(チュイ・シャオタン)が古代の令嬢・曲檀児(チュイ・タンアー)として目覚めるところから話はスタート。
1話冒頭は何の説明も無いまま進んでいくので話が掴みにくいのですが、主人公が自身の置かれている状況を理解するのと同時進行で視聴者も状況を掴めるようになります。
檀児は恋人であった第1王子と引き裂かれ、彼の最大の政敵である第8王子と婚約させられたショックで自殺未遂を図り、倒れている間に小檀の魂が入り込んでしまったようです。
面白いのは小檀が体を乗っ取ったのではなく、檀児の体に小檀と檀児2人の精神が共存して二重人格のようになってしまったというところ。
2人は気絶したり眠ったりすることでランダムに入れ替わってしまうので、周囲は檀児は失恋のショックで気が狂ったんだと噂しています。
檀児と小檀の性格は正反対。
檀児は妾の娘で幼いころから蔑まれてきたのでとても消極的でネガティブ。
自己犠牲心も強いので、愛する第1王子のためなら何でもしようとします。
昔ながらの奥ゆかしい女性ですが、あまりにも煮え切らないのでイライラします←
小檀はガサツすぎるほどガサツでもう少し慎めよ…と言いたくなります。
檀児を苛めている女性たちに小檀がやり返すところはスカッとする反面ひやひやすることも。
テーマもストーリーも比較的ド定番の寄せ集めみたいな感じなんですが、それでも面白くドンドン見進めているのはひとえに主役2人の画が良いから!!!←
このドラマ、キスシーンやときめきシーン(ハグとか急接近とか)がやたら多いんですよね。
しかもそのシーンがどれも絵になってて良い。
初キスシーンが3話、ベッドシーン(といっても描写はない)が6話(確か)と、展開も早い。
とにかくティーン女子がきゅんきゅんするような少女マンガの名シーンをピックアップしているようで、それが面白いです。
その上、キスシーンがめちゃくちゃ上手だと思います←
これは撮り方が上手なのか俳優が上手なのか両方なのか分からないんですけど、どれも非常に魅力的です。
第8王子・墨連城(モォ・リェンチャン)を演じている邢昭林(シン・ジャオリン)は決して好みの顔ではないしイケメンともあんまり思わない顔立ちなのですが、キスシーンの時の顎のラインや首筋が綺麗で素敵です。
といいつつ顎も首も隠れている写真を載せるww
全体的にシャープな顔立ちで冷たい印象なのですが、小檀を見つめる眼差しがうんと優しくなっていくのが乙女心()をくすぐります。
反対に小檀/檀児 役の梁潔(リャン・ジェイ)は目鼻立ちがくりくりしていて愛らしい印象です。
個人的にカップルの見た目は正反対のイメージの方が相性いいと思っているので、このキツネ顔×タヌキ顔のバランスがとても好きなのです。
たとえばディリラバと張彬彬は2人とも好きな俳優だけど、見た目の相性はあんまりよくないなぁといつも思っています。
なぜなら2人とも輪郭やパーツが全てくっきりしている顔立ちなので…
個人の好みでしかありませんが。
この2人は恋愛関係よりも兄妹家族や親友同士で見たいと思ってしまいます。
このビジュアルバランスが好き。
まだまだ手を伸ばしている作品があるんですが、とりあえずインパクトが強かった2作。
明日からは遅めの夏休みで実家に帰るのでどのくらいドラマを見れるか微妙なところ…
とりあえず道中のお供にいくつかダウンロードしておくつもりです。
・・・
(2018/12/11追記)
双世寵妃、「寵妃の秘密~私の中の二人の妃~」という邦題になって日本に来るそうです。
2019年1月9日からLala TVにて放送、3月にはDVDも発売されるようで…
意外ではありましたが、日本人はこういうの好きな人多いと思うのでいいんじゃないかなと。
ただ、話数が中国での配信と結構違うようなんですよねぇ。
中国では全24話だったのですが、日本ではどうやら全18話になっています。
各話40分未満だったので日本のテレビサイズに合わせて45分前後に再編されているのかな。
さすがに阿部ちゃんは来ないだろうな…
【霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~】 香蜜沈沈燼如霜 #1~#63視聴完了
8月19日から視聴開始した香蜜~、ついに視聴を終えました。
後半は諸々の理由で視聴ペースが落ちましたが、最初から最後まで面白く見ることが出来ました。
評判も良くて人気も出ましたし、日本上陸もするんじゃないかなぁと思うんですが、来月リリース予定の「三生三世十里桃花(邦題:永遠の桃花~三生三世~)」と世界観が似ていることが吉と出るか凶と出るか。
個人的には三生三世より香蜜の方が好きです。
三生三世は前半しか見ていない分際で何を、って感じなのですが、かたや前半で集中力切れて中断してる作品、かたや前半からグングン引き込まれて見続けた作品というくらいには私の中では明確でした。
そんな大絶賛している香蜜ですが、本来であればこの記事も昨日の夕方頃にはアップして、今日は既に他のドラマの視聴感想雑記を書いている予定でした。
それなのになぜ一日のタイムラグが出来てしまったか。
突然の中弛みを感じてしまったからです。
45話のラストで錦覓は衝動的に旭鳳を刺し殺してしまいます。
旭鳳がこのまま退場することは無いとわかっていたので、どういう流れで復活するのかを楽しみにしていた先週末。
そして46話からの視聴再開となったわけですが…
男主がいないとこんなにも話が停滞しているように感じるのか…と逆に感心してしまうほど話が進まなかったww
旭鳳はなんと5話もの間死んでいたのですが、その間は延々と自分を責める錦覓と拒絶されまくって情緒不安定になっていく潤玉、そしてもはや親戚のお節介おばちゃんでしかない月下老人がひたすらわちゃわちゃしているだけで視聴が捗りませんでした。
正確には、この5話にも新たな事実が発覚したり進展があり見どころは大いにあるんです。
が、とにかくラブストーリーを見たくてドラマを見ている私には、この男主がいない区間を見るのがなかなかに退屈で。
その分サブとなる魔界カップルは盛り上がっていましたが、私は生憎このカップルに興味が無いので…
魔界カップルに愛着湧いていたらここも楽しめたのですが、残念。
そんな長く果てしない魔の5話をやっとのことで見終えると、ようやく旭鳳復活!
反逆者として天界を追われた戦いの神は冷徹な魔尊へと姿を変えます。
鄧倫@旭鳳は天界にいた時の白系の衣装よりも魔尊の黒づくめの方がかっこいいと思います。
背が高くてガッチリした体型なので、深みがある色を着ていると迫力あります。
髪型はハーフアップよりすっきりしたポニーテールがお似合い。
反対に潤玉は髪下してるスタイルがとっても良いです。
ボロボロな姿がかっこいい←
思えば最初に「潤玉かっこいい!」となったのも27話のみだれ髪覚醒編でした。
演じている羅雲熙(ルオ・ユンシィ)は顔立ちが柔和でスタイルも細身で中性的なので、ふとした瞬間に出る男らしさや、陰のある表情が素敵な俳優さんだなと。
最初はあまり興味無かったのに、終わってみると一番印象に残っていて他の作品も見てみようと思ったのは彼だったかもしれません。
Youtubeに作っている次の視聴候補リストにも彼が主演の作品を追加しています。
特にこれ、気になっています。
旭鳳が魔尊になってからは一気にラストスパートで駆け抜けていったような気がします。
毎晩(バレバレだったけど)こっそり天界を抜け出して魔界にいる旭鳳の様子をのぞきに行く錦覓のいじらしさ、一途さが何とも切なかったです。
愛を知った彼女はこんなにも大胆にまっすぐに行動できる女性だったんだなぁと感心すると同時に、すっかり潤玉推しの私は潤玉が哀れで哀れで(;_:)
潤玉も潤玉で色々と錦覓から見えない所であくどいことやってたのですが、それでも憎めない。
潤玉がどれだけ錦覓の存在を求めていたかを我々視聴者は知ってしまっているので、錦覓に突き放される潤玉の空しさを直視するのは辛かったです。
彼は天地を動かすほどの大乱をも厭わずに求め続けた愛する人からの愛を得ることはできなかったけれど、最後は切なくもあり優しさも感じられた救いのある結末で安心しました。
それに対し、旭鳳を愛するあまり悪事を重ねた穂禾の末路は悲惨としか言い様のないものでした。
悪意に満ち溢れ、愛情というより情念が籠もりまくった姿でとにかく全方面から嫌われまくっていた穂禾。
旭鳳は恩に情けをかけたつもりでも、結果的には何よりも残酷な仕打ちを与えました。
それだけ彼女の罪は重かったということですね。
でもちょっと納得いかないのが、哀れな末路を辿った穂禾に対して天后の償いが軽すぎたこと。
軽すぎた…というか、見方によっては穂禾も天后に踊らされた犠牲者の一人だったと思うのです。
なのに天后のラストはささやかな幸せを邂逅するような演出もあり、悲劇的ではありつつも因果応報というには軽かったように感じました。
やはり旭鳳の母ということが大きいのでしょう。
夫と息子を失くした絶望で充分、ということなのかも。
見ている側としては息子は生き返るとわかっているので物足りなく感じますが。←
そして、旭鳳と錦覓。
愛を知ってからの錦覓は強くて悲しくて泣けます。
旭鳳を守るために色彩を失い、枯れたままの鳳凰花の木を見て笑っている姿は切なかったです。
自分を刺した錦覓を憎んでも憎み切れず、殺す寸前まで追いつめても誰にも気付かれないような形で幾度となく助け舟を出す旭鳳は愛情の深さを感じます。
それなのに何故あのタイミングで穂禾の名前呼ぶかなぁ!!ばかやろう!!
結末はある程度予想していました。
というのもOPとEDで散々ネタバレしていたので、恐らくこれがこう来てこうなんだろうなという想像が付きやすかったです。
予想を裏切らないことは意外性はなかったものの、長編ドラマにありがちな、気付いたらキャラクターがフェードアウトして行方不明になっていた。
というようなことが無く、1人1人が丁寧に描かれていて、詰め込みも無理やり感もなくスッキリとした最終話になっていました。
最後の最後に流れる錦覓の独白が素敵で泣けます。
「黒と白しかない私の世界でも、旭鳳、あなただけはいつだって世界の何よりも美しく映っている」
(完全意訳)
見てよかった、本当に素敵なドラマでした。
最終話を見終えた後、ポッカリ穴が開いてしまったような淋しさを感じました。
また見たいなぁ…
次は日本語字幕でじっくり見たいです。
ということで日本上陸に期待!!
また会う日まで。
【晩媚と影~紅きロマンス~】媚者無疆 #20まで視聴
北海道が大変なことになっていますね。
連日の自然災害、次は何が起こるのかとビクビクしてしまいます。
皆様が一刻も早くいつも通りの生活に戻れますよう。
昨夜は個人的にすごく悲しい出来事があり、楽しいドラマを見ても楽しめないだろうから思いっきり号泣できるような暗くて悲しいドラマを見ようということに。
その結果、話数が溜まるのを待っていた「媚者無疆」に白羽の矢が立ちました。
結果、大号泣。ww
深夜1時にドラマ見てグズグズエグエグ泣きじゃくる20代半ばのOLはかなりやばいですよね。
我ながらきっついなーと思いました。
香蜜沈沈燼如霜を平日に視聴しない理由の一つが泣いて目を腫らして次の日出社したくないからだったのに、媚者無疆でわんわん泣いてたら意味ないのでは…と散々泣いた後に気付きました。
まぁいいや。
媚者無疆、大まかなあらすじは以前の記事で紹介しています。
この時は10話まで視聴していました。
ちなみにこのドラマは公式のジャンルとしては奇幻なのですが、今のところ見ている感覚的には武侠に近いかな?という内容です。
確かにファンタジックな設定が盛りだくさんなのですが、戦闘シーンも多いですし全体的に血生臭い()のでゴシック・アクション・ロマンスの三本立てな印象です。
13話あたりからストーリー展開のスピードがグンと上がり、ドラマへの没入度も高まりました。
刺客になった晩媚(ワン・メイ)はただ一人心を許していた自身の影子・長安(チャンアン)の裏切りによって使命に失敗し、太傅の手によって捕えられてしまいます。
晩媚を待ち受けていたのは、彼女の雇い主を吐かせようとする太傅による地獄のような拷問。
足の裏から鉄芯のような針を何本も埋め込まれ、毎日朝が来るたびに叩きつけられる。
内臓を潰され、息をするのも苦しいほどの苦痛にも耐え抜き固く口を閉ざしている晩媚の前に現れたのは公子。
公子にとって太傅は自身の命を脅かす存在で、弱みも隙もみせてはいけない相手。
拷問を受け悲痛な叫び声をあげながら必死に耐える晩媚を前に、涼しい顔で茶を飲む公子ですが微かに震える手とまばたきが、その心の動揺を映し出します。
彼女の命を助けるために、公子は毒をあびたナイフで晩媚の顔に消えない醜い傷を付けることにします。
太傅に背を向けた公子が一気に感情をむき出しにして涙を流しながら彼女の頬に消えない傷をつけます。
ここが、めちゃくちゃ切ない。
ミステリアスな公子は晩媚を気遣いながらもその真意は見えてきませんでした。
ですがこの涙で、公子が晩媚に対して特別な感情を抱いてることが分かります。
もっとも、公子はまだそのことに気付いていないのですが…
屋敷に戻ってからも晩媚のことが気がかりな公子は護衛の月影(ユェイン)に晩媚を救出し屋敷に連れて帰るよう命じます。
そして、自身が晩媚につけた頬の傷を治すための解毒薬も託します。
しかし公子が晩媚に入れ込むことに恐れを感じた月影はそれに背き、晩媚を牢獄から救い出したものの解毒薬は渡さず、奴隷商人に売り飛ばしてしまいます。
その後、いきさつを知った公子は激しく怒り、月影と口論することになるのですが。
顔には醜くただれた傷、ひどい拷問でまともに歩けなくなってしまった足。
そのうえ喉も潰れてしゃべれなくなってしまった晩媚の姿はあまりにもみすぼらしく哀れです。
そして晩媚をそんな姿に変える元凶である長安は必死に彼女を探し続けています。
裏切ったのには事情があり本意ではなかったとはいえ、彼女と交わした約束を破ってしまったことは事実。
公子なら居場所を知っているはずだ、と公子を訪ねます。
順番が前後しましたが、公子は長安と月影に同じ言葉を言われるんですよね。
それが公子推しとしてはたまらない言葉です。
「公子、あなたはご存じないのです。時として自分の心というものは他人の心を知るよりも難しいということを…」
公子はいつ、自分の心に気付くのか。
もう気付いてるけど認めたくないだけな気もしますが。
公子の命によって月影と長安は晩媚がいる街へ向かいます。
街では疫病が流行していたのですが、その原因が実は月影によって入れられた晩媚の体内の蠱毒だったという…
ここで遂に晩媚が長安と再会するのですが、昨夜私はここで大号泣しました。
まるで別人のように変り果てた姿の晩媚。
そうさせたのは他でもない長安です。
激しく拒絶する晩媚、だけど喉が潰れているから声を出せない。
短いうめき声のような、獣のうなるような声にならない声しか出せずに全身で拒絶する晩媚が可哀そうでたまらなくて。
そしてそんな晩媚を見て晩媚以上に苦しそうな顔をする長安が可哀そうで。
心がぎゅーっと締め付けられるようで、見ていて苦しかったです。
泣きじゃくりました。
声は月影の針によって元に戻り、顔の傷も長安が新たな主人である流光(リウグァン)の助けを借りて治りました。
とりあえず本日はここまで。
今後は晩媚をめぐってだけではなく長安の出自にも絡んで、長安 VS. 公子の対立構図が際立ってきそうな予感がします。
公子推しとしてはもう少し公子自身に動いてほしいのですが、これが公子のスタンスだから仕方ない…
グッとくるポイントはやはり全て公子から晩媚の元にやってきたシーンばかりですからね。
しかしこのドラマ、いろいろ無茶な設定をふんだんに盛り込んでる印象なので、私のように半分程度の理解がちょうどいい気がします。
純粋に映像美を楽しむ程度がおすすめです。