Trapped Like A Roller Coaster

5%の理解力で中国ドラマを見ては分かった気になって雑な感想を語っています

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」制作発表に行ってきた②

 

 

 

 

tommhe.hatenablog.com

 

こちら↑の続きです。

 

 

■ジュリエット

 

葵わかな(あおい・わかな)

 今回が初舞台・初ミュージカルとなる20歳の女優さん。

去年の朝ドラヒロインだったそうなのですが、私はテレビを全く見ないので全く存じ上げない方でした。

綺麗な声で素直に丁寧に歌われていました。

ここからジュリエットとして演技して歌うようになるとどう変わっていくのか、気になります。

 

・木下晴香(きのした・はるか)

前回(2017年)、当時17歳の現役女子高生ながらジュリエットとして鮮烈デビューを飾った佐賀県出身の次世代ミュージカルスターです。

私は彼女のジュリエットが大大大好きで!!

可愛くて純粋、どこか憂いもある美少女ジュリエット。

先日の歌唱披露でも彼女が歌いだした瞬間に会場の空気が一変しました。

吸引力ある歌声のみならず公演ごとにすさまじい成長スピードを見せている伸び盛りの女優さん、本番が楽しみ。

 

生田絵梨花(いくた・えりか)

アイドルグループ乃木坂46の人気メンバーで最近では有名なミュージカルにもたくさん出演されています。

彼女も2017年に引き続き出演ですが、今回はスケジュールの都合上たった8公演しか参加されないとのこと。

前回は歌は上手なのだけれどあまり好きなジュリエットではありませんでした。

キンキン響くような硬質な歌声で起伏が無く、目が笑っていないといいますか…感情表現がテンプレート芝居でロミオを愛しているようには見えないのが残念でした。

それでも舞台上での華のようなものはずば抜けていて、さすがアイドルだなと思っていました。

歌唱披露で久しぶりに歌声を聴いたら、ずいぶん柔らかい歌声になっていて嬉しい驚き!

 

 

■ベンヴォーリオ

 

 

三浦涼介(みうら・りょうすけ)

ストプレでは割と好きな役者さんです。自分だけの色をしっかりと持ってる方ですよね。

でも、ミュージカルは??と個人的には思ってしまいました。

歌が下手というわけではないんですが…上手でもないかな…。

独特な声で独特な歌い方をされますよね。

音域の狭さ(高音にいくほど掠れて出なくなる)と歌詞が不明瞭なのは気になりますが、音やリズムの取り方がとてもかっこいいので、慣れてきたら古川ロミオ同様にすごくかっこいいフェイクを出せるタイプなのではないかなと思います。

どちらかといえばマーキューシオで見たかったなとは思いますが、それも含めて楽しみにしています。

 

・木村逹成(きむら・たつなり)

木村くんはこれが初見です。

ラ・カージュ・オ・フォールのジャン・ミッシェルを演じていたので歌える子なんだろうなとは思っていました。

やはり、高音は問題なさそうですね。

語尾を上げるような歌い方(B’Zのモノマネをするときに稲葉さんの歌い方を誇張するような感じ)が少し気になりました。

ただこれに関しては小池先生が注意してくださるのではないかなと思います。

これまでのベンヴォーリオはロミオの兄貴分的な役者さんが演じてこられましたが、木村くんは実年齢も若いので弟っぽい。

Wキャストの三浦さんもそうですが、今までのベンヴォーリオ像から大きく変わりそうです。

 

 

■マーキューシオ

 

 

・平間壮一(ひらま・そういち)

まったく、続投組の安定感・安心感たるや…!

平間マーキューシオ大好きです。

再演でまた観られるのが嬉しいです。

前回は歌の印象はあまり無くて、演技とアクロバットやダンスといった身のこなしばかりに注目していたような気がします。

が、歌…本当にうまくなりましたね!!

平間くんは5年程前からちょこちょこミュージカルで拝見していますが、見るたびに歌がうまくなっていて驚きます。

歌唱披露でもわずかなソロパートですがぐんと厚みを増した歌声が聴けました。

 

黒羽麻璃央(くろば・まりお)

2.5次元舞台のプリンス。

職場の刀剣乱舞ファンの人から黒羽くんが出演している”刀ミュ”の映像を見せてもらったことがあるのですが、そのあまりの歌へたっぷりに愕然。

マーキューシオと知ったときはさすがに冒険しすぎだろ!と思いましたが、歌唱披露ではソツなく自分のパートをこなしていました。

まだ普通に歌っているだけの印象だったので、本格的に稽古が始まればまた変わっていくことでしょう。

どことなく2013年公演の水田航生マーキューシオに近いイメージのマーキューシオになるのではないかな?と思いました

2.5次元舞台で激しいダンスやアクションをしながらのお芝居には慣れていそうなので、マーキューシオ最大の難曲「マブの女王」でも息切れすることはなさそうですw

 

 

■ティボルト

 

 

渡辺大輔(わたなべ・だいすけ)

こちらも2017年からの続投組。

渡辺ティボルトは声はいいのに高音が全く出なかったり声楽っぽい発声がなじまずにビブラートがふらついていたりしたのがざんねんな所だったのですが、彼もまたこの1年半で劇的に成長されていたようです。

前回公演ではひっくり返りヤカンのお湯が沸く音のような調子はずれの高音になっていた部分も、安定して綺麗に出ていました。

続投キャストは新鮮味が無いと思われがちですが、ご本人の成長っぷりを実感できるし同じ人でもこんなに違うのか!と驚くような変化があるので面白いんですよね。

 

・廣瀬友祐(ひろせ・ゆうすけ)

前回は広瀬さんでしたが、改名されたようです。

広瀬ティボルトは比較的いつも安心して聴くことが出来ました。

というのも、渡辺ティボルトが常にフルスロットルで暴発してしまうのに対し、広瀬ティボルトは出せない音を力技で出そうとせずに抜いて出す、というイメージですかね。

ペース配分を考えた歌い方をされるので聴いていて楽でした。

歌唱披露でもその歌声は相変わらずでしたね。

メラメラと燃えたぎるラテン系の渡辺ティボルトに対して静かに情念の炎を灯す広瀬ティボルトの好対照なイメージは今回も健在なようです。

 

 

 

歌唱披露があったのは以上のキャストですが、制作発表の会場には死のダンサーの2人も。

私が本作にハマったきっかけが死のダンサーの存在なので、歌唱披露ついでに死のダンサーも踊ってくれないかと願っていたんですがw

さすがに稽古期間が無いといけませんからね。

本番までの楽しみにとっておきたいと思います。

 

ミュージカルロミジュリがひときわ愛される理由の一つが「死のダンサー」という存在。

ミュージカルでありながら歌わず、それどころか一切しゃべらず、ただロミオの周りにひっそりと佇む不気味で妖しく恐ろしく、だが魅惑的な存在です。

 

2011年の初演から死のダンサーを演じている大貫勇輔(おおぬき・ゆうすけ)さん、初演の頃は新進気鋭のダンサーというイメージが強かったのですが、今ではミュージカルだけでなくドラマ「高嶺の花」にもご出演されたりと、かなり多岐にわたって活躍されている俳優さんになりましたね。

2013年から演じている宮尾俊太郎(みやお・しゅんたろう)さんも、当時からK-balletカンパニーのプリンシパルとして有名でしたが、こちらもドラマ等にご出演されていてますます有名に。

 

死のダンサーは影の主役とも言われる非常に重要な役。

一切声を発しない存在でありながら、その存在感の大きさたるや、誰もが出せるものではありません。

お2人の考える「死」という概念が全く異なり、お2人が得意とするダンスジャンルも全く異なるので、Wキャストの醍醐味を実は一番感じられるのが死のダンサーだと思っています。

 

 

今から2月が待ち遠しい…。

 

ちなみに11/3(土)10時からは東京・大阪公演のチケット一般販売が始まります!

人気俳優勢揃い・人気演目ということでチケットはかなり手に入りにくいですが…

興味がある方は是非チャレンジしてみてください。

 

 

さて、そろそろまた次の面白いドラマを発見しなくては