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5%の理解力で中国ドラマを見ては分かった気になって雑な感想を語っています

【霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~】 香蜜沈沈燼如霜 #1~#63視聴完了

 

8月19日から視聴開始した香蜜~、ついに視聴を終えました。

後半は諸々の理由で視聴ペースが落ちましたが、最初から最後まで面白く見ることが出来ました。

 

評判も良くて人気も出ましたし、日本上陸もするんじゃないかなぁと思うんですが、来月リリース予定の「三生三世十里桃花(邦題:永遠の桃花~三生三世~)」と世界観が似ていることが吉と出るか凶と出るか。

個人的には三生三世より香蜜の方が好きです。

三生三世は前半しか見ていない分際で何を、って感じなのですが、かたや前半で集中力切れて中断してる作品、かたや前半からグングン引き込まれて見続けた作品というくらいには私の中では明確でした。

 

そんな大絶賛している香蜜ですが、本来であればこの記事も昨日の夕方頃にはアップして、今日は既に他のドラマの視聴感想雑記を書いている予定でした。

それなのになぜ一日のタイムラグが出来てしまったか。

突然の中弛みを感じてしまったからです。

 

 

45話のラストで錦覓は衝動的に旭鳳を刺し殺してしまいます。

旭鳳がこのまま退場することは無いとわかっていたので、どういう流れで復活するのかを楽しみにしていた先週末。

そして46話からの視聴再開となったわけですが…

男主がいないとこんなにも話が停滞しているように感じるのか…と逆に感心してしまうほど話が進まなかったww

 

旭鳳はなんと5話もの間死んでいたのですが、その間は延々と自分を責める錦覓と拒絶されまくって情緒不安定になっていく潤玉、そしてもはや親戚のお節介おばちゃんでしかない月下老人がひたすらわちゃわちゃしているだけで視聴が捗りませんでした。

 

正確には、この5話にも新たな事実が発覚したり進展があり見どころは大いにあるんです。

が、とにかくラブストーリーを見たくてドラマを見ている私には、この男主がいない区間を見るのがなかなかに退屈で。

その分サブとなる魔界カップルは盛り上がっていましたが、私は生憎このカップルに興味が無いので…

魔界カップルに愛着湧いていたらここも楽しめたのですが、残念。

 

そんな長く果てしない魔の5話をやっとのことで見終えると、ようやく旭鳳復活!

反逆者として天界を追われた戦いの神は冷徹な魔尊へと姿を変えます。

鄧倫@旭鳳は天界にいた時の白系の衣装よりも魔尊の黒づくめの方がかっこいいと思います。

背が高くてガッチリした体型なので、深みがある色を着ていると迫力あります。

髪型はハーフアップよりすっきりしたポニーテールがお似合い。

 

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反対に潤玉は髪下してるスタイルがとっても良いです。

 

 

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ボロボロな姿がかっこいい←

 

思えば最初に「潤玉かっこいい!」となったのも27話のみだれ髪覚醒編でした。

演じている羅雲熙(ルオ・ユンシィ)は顔立ちが柔和でスタイルも細身で中性的なので、ふとした瞬間に出る男らしさや、陰のある表情が素敵な俳優さんだなと。

最初はあまり興味無かったのに、終わってみると一番印象に残っていて他の作品も見てみようと思ったのは彼だったかもしれません。

Youtubeに作っている次の視聴候補リストにも彼が主演の作品を追加しています。

 

www.youtube.com

特にこれ、気になっています。

 

 

旭鳳が魔尊になってからは一気にラストスパートで駆け抜けていったような気がします。

 

毎晩(バレバレだったけど)こっそり天界を抜け出して魔界にいる旭鳳の様子をのぞきに行く錦覓のいじらしさ、一途さが何とも切なかったです。

愛を知った彼女はこんなにも大胆にまっすぐに行動できる女性だったんだなぁと感心すると同時に、すっかり潤玉推しの私は潤玉が哀れで哀れで(;_:)

潤玉も潤玉で色々と錦覓から見えない所であくどいことやってたのですが、それでも憎めない。

潤玉がどれだけ錦覓の存在を求めていたかを我々視聴者は知ってしまっているので、錦覓に突き放される潤玉の空しさを直視するのは辛かったです。

彼は天地を動かすほどの大乱をも厭わずに求め続けた愛する人からの愛を得ることはできなかったけれど、最後は切なくもあり優しさも感じられた救いのある結末で安心しました。

 

それに対し、旭鳳を愛するあまり悪事を重ねた穂禾の末路は悲惨としか言い様のないものでした。

悪意に満ち溢れ、愛情というより情念が籠もりまくった姿でとにかく全方面から嫌われまくっていた穂禾。

旭鳳は恩に情けをかけたつもりでも、結果的には何よりも残酷な仕打ちを与えました。

それだけ彼女の罪は重かったということですね。

でもちょっと納得いかないのが、哀れな末路を辿った穂禾に対して天后の償いが軽すぎたこと。

軽すぎた…というか、見方によっては穂禾も天后に踊らされた犠牲者の一人だったと思うのです。

なのに天后のラストはささやかな幸せを邂逅するような演出もあり、悲劇的ではありつつも因果応報というには軽かったように感じました。

やはり旭鳳の母ということが大きいのでしょう。

夫と息子を失くした絶望で充分、ということなのかも。

見ている側としては息子は生き返るとわかっているので物足りなく感じますが。←

 

 

そして、旭鳳と錦覓。

愛を知ってからの錦覓は強くて悲しくて泣けます。

旭鳳を守るために色彩を失い、枯れたままの鳳凰花の木を見て笑っている姿は切なかったです。

自分を刺した錦覓を憎んでも憎み切れず、殺す寸前まで追いつめても誰にも気付かれないような形で幾度となく助け舟を出す旭鳳は愛情の深さを感じます。

それなのに何故あのタイミングで穂禾の名前呼ぶかなぁ!!ばかやろう!!

 

結末はある程度予想していました。

というのもOPとEDで散々ネタバレしていたので、恐らくこれがこう来てこうなんだろうなという想像が付きやすかったです。

予想を裏切らないことは意外性はなかったものの、長編ドラマにありがちな、気付いたらキャラクターがフェードアウトして行方不明になっていた。

というようなことが無く、1人1人が丁寧に描かれていて、詰め込みも無理やり感もなくスッキリとした最終話になっていました。

 

最後の最後に流れる錦覓の独白が素敵で泣けます。

 

「黒と白しかない私の世界でも、旭鳳、あなただけはいつだって世界の何よりも美しく映っている」

 

 (完全意訳)

 

 

見てよかった、本当に素敵なドラマでした。

最終話を見終えた後、ポッカリ穴が開いてしまったような淋しさを感じました。

また見たいなぁ…

次は日本語字幕でじっくり見たいです。

 ということで日本上陸に期待!!

 

 

 

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また会う日まで。