Trapped Like A Roller Coaster

5%の理解力で中国ドラマを見ては分かった気になって雑な感想を語っています

ミュージカル「エリザベート」6/8昼公演を観劇

 

日本ではチケットが取りづらい作品としても有名な人気ミュージカル「エリザベート」を観てきました。

 

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音楽の都ウィーンで生まれたこのミュージカルは圧倒的な音楽の力と退廃美に彩られ、実在したオーストリア皇后エリザベートの一代記を時にリアルに、時に幻想的に描いたストーリーが印象的です。

 

 

 演出家曰く「レ・ミゼラブルなどの根幹産業の隙間を埋めるために上演したらここ(帝国劇場3か月公演全日即完売)まで成長した」wというモンスター作品です。

 

日本初演は1996年に宝塚が先んじ、その後2000年に東宝演劇が男女版を上演しているので宝塚作品というイメージが強いかもしれませんね。

噂では宝塚が権利を持っているので主役級の女性キャストは宝塚出身者以外はキャスティングされないとかなんとか。

 

斯く言う私も大好きなミュージカルなので、何度か観劇する予定です。

本当は全キャスト網羅して初日から千穐楽まで見守りたかったのですが、初日である6/7はチケット戦争に敗れ叶わず…

ですが、W・トリプルキャストの初日である6/8の昼夜公演は観劇することが出来たので感想を残しておきたいと思います。

 

役替わりのメインキャストは

エリザベートオーストリア皇后):愛希れいか

トート(黄泉の帝王):古川雄大

ルキーニ(皇后暗殺者):成河

フランツ・ヨーゼフ(オーストリア皇帝):平方元基

ゾフィーオーストリア太后):涼風真世

ルドルフ(オーストリア皇太子):三浦涼介

少年ルドルフ(子役):大橋冬惟

という組み合わせでした。

 

舞台のあらすじについては公式等に投げるとして←

新キャスト中心の感想をざっくりと。

 

メインキャストがルキーニとゾフィー以外みなさん新キャストということで、非常に初々しく若々しい雰囲気で新鮮でした!

加えて初日ですからキャストも客席も独特の緊張感に包まれていて。

エリザベートといえば豪華絢爛でありながら重厚感や陰鬱さをヒシヒシと感じる、決して楽しい作品ではないんですが、初日はまだ探りながら…という部分が見えたように感じます。

 

まずはタイトルロール、エリザベート役の愛希れいかさん。

実は前回公演の時にこの役を演じられた女優さんが、私の中でトラウマになってまして。

今回の再演が発表されたときに彼女が居なくてホッとしたのと同時に愛希さんの経歴が彼女とほぼ同じだったことにかなり不安を感じたものでした。

しかし周りから「愛希さんは大丈夫!」と太鼓判を押されたので避けることなくチケットを取りました。

ドキドキひやひやしながら初日を拝見しましたが…

うん、とても良かったんじゃないでしょうか!?

特に1幕では緊張がこちらにも伝わってくるほどで歌の所々に震えるような不安定な響きがあったりもしましたが、休憩挟んで2幕になるといくらか落ち着いたように見えました。

私が踊るとき」のナンバーが特に愛希シシィの力強さがよく出ていて、凛とした歌声から目線の使い方までかっこよかったです。

私だけに」は後半にかけてどんどん盛り上がっていく感じが出るともっと良いかなーと思いました。

パパみたいに」の歌い終わり、家庭教師に叱られたときに「フンッ!」て拗ねて見せてたのがとてもかわいかった。

エリザベートを意志が強く生命力に溢れた女性として丁寧に演じられていたと思います。

 

黄泉の帝王トート閣下は、前回まで3期続けて皇太子ルドルフを演じていた古川雄大さんが出世してw帰ってきました。

登場シーンからその美しさに度肝を抜かれました。

いやーーーーー美しいは正義。顔が小さい脚が長い腰が細い指先まで美しい。

死は概念だから性別が無くて、トートはエリザベートにとって最も魅力的な姿をしている。というのが実にぴったり。

美しいだけじゃなくて歌でも持ち味の甘い声が何とも艶やかに人々を誘惑しているようでとにかく魅惑的なトート閣下でした。

劇中に何度も「エリザベート」と口にするのですが、それが何とも甘ったるくてセクシー。

最後のダンス」の歌い方がかつてのマテ・カマラスさん*1を彷彿とさせるロックさでとても良かったです。

ロミジュリの時も思いましたが、やはり古川さんはフェイクがカッコいい!

リズムを一度崩してからメロディーラインに乗せるようなアレンジを各所に散りばめていて、濃いエリザファンであればあるほどその自由さや意外性に驚くのではないでしょうか。

まだまだ模索中であったり芝居に馴染んでいない部分も窺えましたので、公演を重ねていくにつれてもっともっと自由に、そして凄みが増していくことを期待しています。

 

皇帝フランツ・ヨーゼフ役はこれまた2012年に古川閣下とトリプルキャストで皇太子ルドルフを演じていた平方元基さんが、7年を経て息子から父親となりカムバックです。

一番驚いたのは老けっぷり!!

フランツって劇中もの凄いスピードで老けていくんですが、そのメイクがすさまじくて。

そこまでやらんでも…と思ったんですが、もともとが若々しくてイケメンな方なので、多少オーバーにしないと老けて見えないのかもしれませんね。

中年期が病人のような窶れメイクでビビりました←

平方さんを観るのはやや久しぶりで1年ぶりくらいだったのですが、声にうんと深みが増していて驚きました。

フランツのキーポイントである「老い」を声の演技で表現することが難しそうな印象を受けましたが、後半の「夜のボート」~「悪夢」にかけての感情の溢れ方がとても好きでした。

それまでは自分をよく律し感情を抑えている人物のように見えたフランツが、なりふり構わずエリザベートを求める様が愛に溢れる一方もの悲しくもありました。

 

ルドルフ役にはエリザベート初参加の三浦涼介さん。

なんと、東宝エリザでは歴代最高齢でのルドルフ(32歳)だそうで!

海外だと結構おじさんぽいルドルフも多いのに、日本ではルドルフは若手登竜門的扱いなので30代で演じることってほとんど無いんですよね。まぁ、享年30歳の人物なので仕方ないか…

前回の古川ルドルフは当時28、29歳とかでギリギリだと言われ、20歳そこそこの京本ルドルフは小柄な見た目もあって幼すぎると言われていたのを思い出します。

何はともあれ三浦ルドルフ、第一声が低くて驚きましたww

ロミジュリで観た時より更に低くなっているような…?

低くてハスキーな声やパンクロックが好きな方はすごく好きな声だと思います。

私は…うーん。やっぱり観るならストプレで観たい役者さんかなぁと思いました。

演技は好きだし舞台メイク映えする役者さんで存在感もあって好きなんですけど。

歌となると、特にルドルフのように高音が聴かせどころとしてある役の場合、高い音を高く聞こえるように歌える方が私は好きです。

三浦ルドルフは確かに高音も綺麗に歌えているのに、1オクターブ下を歌っているように聴こえてしまいます。

革命の意思に燃える先見の明を持った”賢すぎた”皇太子ルドルフの側面を強く押し出したようなお芝居はとても良かったです。

 

そして続投キャストのルキーニ役、成河さん。

フレッシュな新キャストが揃っている中で、成河ルキーニの安定感・巧みなストーリーテリングがとにかく頼もしかったです。

前回公演では甲高く叫ぶように歌い上げたりトートを狂信的に崇拝していたりメイクもピエロのようなペイントを施していたりと、狂いっぷりが凄まじかったのですが、今回は少し落ち着きが出ていたように感じました。

この物語はルキーニが語り紡ぐ虚構(キッチュ)である、という説得力は以前にも増して、舞台を支配する力に圧倒されます。

 

同じく続投されているゾフィー太后役の涼風真世さん。

先日観た「レベッカ」のダンヴァース夫人が素晴らしかったのですが、ゾフィーも低音の圧が増しているようで迫力抜群でした。

涼風ゾフィーは老いてもなお美しい姑で、シシィに「私を妬んでる!」といわれ「馬鹿げたこと言わないで」とあしらうのがとても似合いますw

「小娘に嫉妬するほど落ちぶれていない」と言わんばかりの美貌と権力を持っていたのに、徐々にその立場を追われていき小さくなっていく姿に悲哀を感じます。

でも、フランツとヘレネのお見合いの「計画通り」での「安産型だわ」の時の表情が一番好きだったりする。

 

 

メインキャストはこんなところでしょうか。

公演に通い、DVDになって何度もリピートしている2016年版からさらに音楽的な変更や演出変更、美術変更などがあってキャスト以外の面でも目新しいところがたくさんでした。

この日は夜公演も続けて観劇したのでそっちの感想も書けたら書きたいなと思っているところです。

 

やっぱりエリザベートは楽しい!

 

 

*1:本家ウィーン版のトートであり2012年には東宝エリザベートでもトートを演じた

致我們暖暖的小時光 #16まで視聴

 

とっても久しぶりに現代劇を見ています。

中国古装ドラマは何と言っても装飾・衣装の華やかさやスケールの大きさが好きで、日本語字幕が無いためにストーリーの理解が曖昧な時も画面の美しさで乗り切れる気がするんですよねw

現代劇にはそれが無い上、セリフや行動に現代中国文化が色濃く反映されているのでかえって分かりづらく感じる時があります。

とはいえドラマは古装の方が少ないですし、私の嗜好からいえば中国の現代青春ドラマは好みどストライクですし、中国ドラマにハマるきっかけになったのもこのジャンルなので嫌いじゃないんです。むしろ大好き。

 

ということで、今年放送されたドラマの中で現時点で最も評価が高い「致我們暖暖的小時光」を見始めました。

全24集で今年4~5月に配信されました。

 

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少し前にNetflix経由で日本上陸を果たした「致我們単純的小美好(邦題:ツンデレ王子のシンデレラ)」の姉妹編とのこと。

浅学の私は中国現代物ってみんなこんな感じのタイトルなのかなーと思っていて気づきませんでした。w

 

Youtubeでとっても綺麗な英語字幕がバッチリついているのでそちらで視聴中です。

 

www.youtube.com

 

 

司徒末(ストゥ・モー)は憧れの広告プランナーになるために就活中の大学4年生。

広告会社の面接の朝、末末(司徒末のあだ名)は高校時代からの友人・沛(フー・ペイ)の自転車に乗って会場へと向かっていた。

ところが向かいからやってきた自転車と衝突して転んでしまい、ぶつかった相手で傅沛のルームメイト・顧未易(グー・ウェイイー)とカバンが入れ替わったことに気が付かないまま面接に挑み撃沈してしまった。

顧未易もまた、カバンの中に入れていた学生証が無いために大事な試験を受けられなかった。

散々な出会い方をした2人だったが、その出来事をきっかけに度々顔を合わせるようになる。

末末は高校の頃から傅沛に淡い恋心を抱いており、2人は友達以上恋人未満のような曖昧な距離感のまま4年間過ごしていた。

末末の気持ちを知ってか知らずか傅沛は無神経な態度を取っては末末を傷つけるが、一方で末末が顧未易と親しげにしていると彼氏面をしてきたりと、末末を振り回す。

付かず離れずの微妙な関係の2人を顧未易は複雑な表情で見つめている。

末末のインターンシップ先が決まり、母親の伝手で母親の友人が子供のために用意した家に下宿させてもらえることになった。

「子供はめったに帰ってこないから」という言葉に甘えてグウタラな生活をしていると、突然ドアが開く音が。

そこにいたのは顧未易。母親の友人の子供とは顧未易のことだった。

そうして2人の同居生活が始まっていく…

 

というようなお話。

 

前作の「ツンデレ王子のシンデレラ」という邦題にはかなりザワついたものですが、今作が日本に来るなら、シリーズ的にしたくとも「シンデレラ」と「ツンデレ」というワードは外してほしいなぁと思います。

 

まず、シンデレラって中国ドラマの邦題に多すぎ問題がありますよね。

シンデレラシリーズなんて呼ばれ方をしているグーマン3部作もありますし…

既にシンデレラ市場は飽和状態だし、シンデレラと聞いて想像するのはやはり普通の女の子が王子様に見初められてプリンセスになるサクセスストーリー的なものだと思うんです。

今作は主人公の末末が自立していて行動力があって自分で道を切り開いていく逞しい女の子なので、なんとなく受け身のイメージが強いシンデレラは似合いません。

どうしてもプリンセスにしたいのであれば美女と野獣のベルかなと思いますが、邦題には不向きですよね。

 

ツンデレに関しても、そもそもツンデレってワードがもう古いし。

それに顧未易はツンデレには当てはまらないキャラクターです。

絵に描いたような理系イケメンですが生まれてこのかた恋愛とは無縁の生活を送ってきたが故の初々しさ、たどたどしさが強い。

 

ただ、これ日本に来るのはかなり大変なんじゃないかなぁ…??という気もしてます。

というのも、司徒末が大のドラえもん!!ww

 

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ベッド、クッション、マグカップ、絆創膏、カイロ、しまいにはラブレターにまで。

身の回りのいたるところにドラえもんが散りばめられまくっており、キャラクターライセンスに厳しい日本だとこれは厳しいかもしれない…と不安です。

正規品コピー品に関わらず、キャラクターの使用自体がいささか面倒なことですからね。

かといえ許可を取ら(れ)なければドラマの中心となる2人の家がモザイクだらけになってしまうしw

 

ドラえもん大好きな末末はとっても可愛いですけどね。

ドラえもんグッズってこんなに色々あったのかという驚きもw

 

ドラマ自体は日本の少女マンガを見ているような甘酸っぱい青春ロマンスという感じで、起伏が少なく淡々と進んでいるのにどんどん次が気になって見てしまう魅力があります。

意地悪をする悪役も、刺激的な描写も一切出てこないのが逆に面白い。

血生臭い陰謀に満ちた古装が続いていたので、余計にこのピュアピュアしたドラマを楽しめています。

難しい言い回しが殆どないので英語字幕が苦じゃないのも手伝っているかもしれません。

 

 

細かい感想は24話まで見終わってからにするとして、ドラマを見ていると食欲がそそられる食べ物がちらほら…

 

末末の大好物で顧未易が苦手な螺蛳粉(田螺ビーフン)は見た目からして田螺が無理なので顧未易に同意なのですが、味は気になる。

末末のお母さんが2人に作った胡桃と黒胡麻のお汁粉は自分でも作りたくなります。

あとこれは中国ドラマ全般によく思うのですが、中華式朝ごはんっておいしそうですよね。

職場の近くに朝からお粥を出してくれる中華粥専門店があったのですが、閉店してしまって残念…

それからお茶!茶葉の名前を忘れてしまったのですが、顧未易がいつも淹れるあのお茶も飲みたくなります。

急須など茶漉しを使わずコップにダイレクトに茶葉を入れてお湯を注ぐ中国スタイルのお茶の飲み方、最初に見た時は衝撃的でしたが慣れるとそっちの方が美味しく感じる。

 

古装優先でドラマを選んでいましたが、現代劇もやっぱり面白い。

他にもいくつか現代劇をリストアップしているので、しばらく現代劇強化期間にしていこうかな??と思っています。

 

Netflixでずーーっと先送りにしている流星花園2018もそろそろいい加減見ておかないと。

花男は台湾版の流星花園がずっと好きなんですよね…あれでヴィック・チョウにハマりました。

あ、そういえばその流星花園が「小時光」にちらっと出てきてました!

末末が流星花園道明寺(ジェリー・イェン)を見ながら「この髪型超カッコいい!」と言うのですが、顧未易は「パイナップルみたい」と一蹴。

「あんたは便器の蓋みたいよ」と言い返す末末に思わず笑ってしまうシーンなのですが、後日談として顧未易が美容室に行って「この髪型にしてください」と道明寺の写真を見せていたことが明らかにww

「君には似合わないと思うよ」という美容師さんの言葉にも負けず道明寺ヘアをお願いした顧未易、美容師さんの苦労の末にスタイル完成したものの…

やっぱり元の髪型が良いよ、となる可愛い展開でした。

しかし顧未易を演じている林一がイケメン過ぎて、むしろ道明寺ヘアめちゃくちゃ似合ってて若手アイドルみたいな爽やか少年に仕上がってしまってたのが惜しいというかさすがというか。w

 

 

 

絶対的正義へのアンチテーゼ「招揺」 #1~#56 視聴完了

 

 

そこまで夢中になっていたわけではなかったのですが、時間に余裕があったので思ったより早いペースでの視聴完了となりました。

中国仙侠ドラマ「招揺」です。

 

前記事はこちら 

tommhe.hatenablog.com

 

全56話ですがDVD版(私はディレクターズカット版と理解している)は全55話です。

 

とにかく真っ先に言いたいのは、許凱のビジュアルが神がかっている!!!

これに尽きる。←←←

元々イケメンだとは思っていましたが、塵瀾の扮装をしている許凱はヤバい。(ヤバい)

 

許凱演じる塵瀾は後半に一瞬闇堕ちするんですが、その時に少し濃いアイメイクをしてるのがまぁー似合う。

思わず「カーーーーーッ美男!!!」って心の中で叫びながらリピート再生しました。

伏し目になったときの目元が美しいいい。

 

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許凱は今どきのトレンド顔イケメンなのはもちろん骨格がイケメン。

この少女マンガから飛び出てきたような甘めのマスクに身長186.5cmはチートでしかない…!

顔が小さくて細身ながら肩幅が広いので古装がよく映えます。

 

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ドラマは面白かったですし結末までドタバタにならずスッキリとまとまっていて良かったのですが、このハイペースで集中して視聴できたのは間違いなく許凱の存在だったと思います。

イケメンなだけでなく演技もすごく良かった。

塵瀾というキャラクターはドラマの中で経過する10年という年月で大きく変化する人物です。

それをヘアメイクの力だけではなく立ち居振る舞いや表情からもうまく表現していました。

許凱、今後のドラマもなるべくチェックしていきたい俳優として微博(weibo)フォローしました。

 

ちなみにTwitterでも少し呟いたけど、個人的には菅田将暉に一番似てる気がします。

菅田将暉はバター醤油味のポップコーンで許凱はキャラメルポップコーンみたいな感じかな(どんな例えw)

 

 

とにかく許凱が最高だったのでそのことばかり触れがちですが、他のキャストも良かったです。

主演の白鹿は許凱との共演がこれで3回、4回目?なので息もぴったりでしたし、招揺というカリスマ性あふれるキャラクターが生き生きして見えました。

 

youtu.be

招揺はメイキング映像が可愛いの宝庫。

このキスシーンは本編よりもメイキングの方が♡!

 

一人二役状態となった琴芷嫣(チン・ズィエン)役の肖燕も良かったです。

演じ分けが自然なのに一目で分かりやすくてお見事。

ちなみに現在視聴中の「新白娘子伝奇」にもサブ女キャラで登場しているので、割と顔馴染み状態になりつつある(?)

 

代旭演じる姜武(ジャン・ウー)は偽悪の万戮門メンバーに対する絶対悪であると思いきや、最後はめちゃ良い奴的扱いでちょっと戸惑いがw

私のイチオシ南山主は色々と悲しいエピソード担当で後半はちょっと辛かったです…

さらに演じている向昊が95年生まれだったことにも衝撃。

 

 

ドラマ全編を通して立ちはだかり続けた金仙・洛明軒(ルオ・ミンシュアン)は神にも等しい聖なる存在であり、否定することは許されない絶対正義の存在。

であるにもかかわらず、唯一無二の絶対的な正義というものの押しつけがましさは理不尽そのもので、仙人は不滅の存在という仙侠物の大前提にすら不気味さを覚えます。

「我に異を唱えるものは等しく悪である」とばかりに金仙が一方的に力をふるうクライマックスはジェノサイドそのものです。

 

”勧善懲悪”の四文字には当てはまらない描かれ方というところにストーリーとしての面白さがありました。

 

その他にドラマの構成・編集として気になった点がいくつかあったのですが、Twitterでも少し言及しています。

 

過去のフラッシュバックやシーンのトリップが多用されていたのですが、まず映像の使い回しが多く「いやまたこのカット挟むんかい」ってのが後半特に増えたのは勿体ない使い方だなーと思いました。

あとは前半にあえて虫食い状態にしておいて後から実はこうでしたーという穴埋めをしていく作業が脈絡無く…とまでは言わないものの中々に唐突な展開で挟まれていくので流れがぶつぶつと切れてしまっているように感じたり。

もう少し順番を並べ替えて場面転換をスムーズにしてくれるともっとスッキリして話数を纏められ、最終話を広げられたんじゃないかな?とやや残念なポイントでした。

とにかく謎めいた部分ほどコロコロ転換して分かりにくかったので、日本上陸したら字幕のストレスが無い状態でもう一度見たいところです。

 

 

東宮」のように感情をガンガン揺さぶられるわけでもなく淡々と見進められたので特段ロスにはなりませんでした。

でもメイキングが楽しいし俳優陣がとても良かったので関連動画は見終わった後もよく見ています。

仙侠物ですがラブストーリー好きな人におすすめしたいドラマです。

 

とりあえず許凱にハマったので8月に日本上陸が決まった「瓔珞~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~(原題:延禧攻略)」は苦手な清代物ですが必ず見ようと思います。

あと「鳳囚凰」、これは白鹿も出演しているし日本上陸予定?した?ので前からチェックを入れているんですが…評価がめちゃくちゃ低いんですよねぇ…それでためらってます。

今年中国で放送予定の「朝歌」は主役が「芸汐伝」で良い感じだった張哲瀚ということもあり楽しみに待っていますが、撮影は2016年で許凱的には俳優デビュー作?っぽいしチョイ役みたいで物足りないかも。

 

いずれにせよ今後の作品も楽しみに待ちたいと思います。

 

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そういえば塵瀾と彼に執着するあまり闇堕ちしちゃう元護衛の女の子(林子豫)とのやり取りの中で

「招揺の代わりに私じゃダメなの?」と問いかける林子豫に対して塵瀾が

「この世界に招揺はただ一人だけだ」と突き放して、

「そう…そうね。でも覚えておいて、私だってこの世界に一人だけの存在なのよ」って涙流しながら呟いたのがなんだかとても印象的だったな。

 

 

邪道を貫くヒロインの王道ロマンス「招揺」 #30まで視聴



  

週末に久しぶりの武侠ドラマを見始めました。

一応は奇幻を謳っていますが、舞台としては江湖(侠客達が集う所)や派閥が出てくるので武侠といって差し支えないかと思います。

 

タイトルは「招揺(招摇)」、全56話(テレビ版)

今年の1月末に放送されたドラマです。

豆瓣(douban)の評価は★6.1、平凡だけど2019年放送の古装ドラマの中では悪くない数字です。

 

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Youtubeに予告動画やメイキング動画がたくさん出てくるようになったので見てみたところ、主演の白鹿(バイ・ルー)許凱(シュー・カイ)の雰囲気が良い感じだったので見始めました。

 

ちなみに見始めたばかりのツイートはこちら↓

 

 武侠ドラマって日本でいうところの戦隊物や必殺仕事人なんかに近いものがあると思っていて、形式美がたくさんあるんですよね。

その形式美を理解していないと取っ付きにくく感じるところがあるし、それを活かせてなくて凡庸なドラマになってしまったり。

かくいう私も武侠ドラマにはやや距離を置きがちです。

アクションよりロマンスが見たい。←

 

「招揺」は仙侠ロマンスといったところでしょうか。

ほぼほぼ武侠ですが一応仙人の概念やファンタジックな要素も色濃く出ています。

 

 

主人公はタイトルにもなっている路招揺(ルー・ジャオヤオ)

 

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邪悪な力を持つとされる魔王の息子が封印されている封魔山を守る一族として祖父と2人暮らしをしている純粋で明るい少女。

人にやさしく、正義を貫く良い人になることを心掛けていたものの、それを教えてくれた憧れの人に裏切られてしまったことで性格が一変。

江湖で”女魔頭”と恐れられる血も涙もない万戮門の門主に成り上がる。

 

そんな招揺に助けられ、一途に招揺を側で守り続けるのが厲塵瀾(リー・チェンラン)

 

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この生まれたて(?)塵瀾がとてもとてもとても可愛い…

 

封魔山に1000年もの間封印されていた魔王の息子だが、その力を振りかざすことはせず野良犬に自分のごはんを分け与えてあげるような優しい子。

生まれながらにして邪悪な存在であるという理由で江湖の正統派である宗門から殺されかけていたところを招揺に助けられ、招揺のために生きていくことを誓う。

 

体に刺青のような醜い痣があることから招揺からは「墨青(モーチン)」と名付けられていたが、力をコントロール出来るようになると痣は消えて招揺をも凌ぐ武力を得る。

 

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なんやかんやありつつ(雑w)招揺は半生半死のような状態になり、昼は透明人間、夜は別人の容姿として暮らすことに。

招揺は(誤解なんだけど)自分をこんな目に合わせた塵瀾への復讐のために正体を隠して塵瀾に近付くのだが、塵瀾は彼女が招揺であることをいち早く見抜く。

隙を窺っては塵瀾を殺そうとあの手この手をたくらむのだが、塵瀾はするりと躱してしまう。

その一方で、招揺を命がけで守ろうとする塵瀾の優しさに憎しみは薄れ、情を感じるようになっていく。

 

みたいな感じのお話です。(めちゃくちゃ端折ってるwww)

 

主人公の招揺は3話目にして早々に闇堕ちし、人様に嫌われまくる暗黒道まっしぐら。

人は殺しまくるし子供のお菓子ぶんどるしw

めちゃくちゃ血生臭いし何一つ共感できないヒロインなのに、彼女の優しさや正義に触れて陰で支え続ける塵瀾の愛情の深さを通して見るととても魅力的でロマンティックなのです。

 

Twitterにも書いてるんですが、こんな叙情的なやりとりもあったりしてアクションとロマンスの緩急に惹きこまれます。

 

ふらふら~っと見始めたドラマですが、許凱のイケメンっぷりに癒されるしストーリー展開がなかなかに飽きなくて楽しめているので完走できそうです。

完走したらもう少しちゃんとしたあらすじや感想をアップしたいなと。

 

個性豊かなサブキャラたちの中でも、南山主がお気に入り。

お医者さんをやっていて、ちっとも言うことを聞かない患者(塵瀾)に思いっきり悪態をつきながらもせっせと治療する姿がまるで世話焼きなお母さんみたいでw

2人のシーンの掛け合いがテンポ良くて好きです。

 

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それにしても、これまたテレビ用にカットされているやつをそうと気付かずに見始めてしまった…

 

 

あんなに号泣した「東宮」がダイジェスト版だった話

 

タイトルの通りです。

 

GWからハマりまくって無我夢中で完走した東宮がなんとダイジェスト版でした。

 

いや、正確にはダイジェストではなくちゃんと52話という中国ドラマとしては中長編?規模のボリュームがあるしっかりした作りのドラマだったことは間違いないのです。

しかし、実は東宮天盛長歌(邦題:鳳凰の飛翔)と同じようにテレビ放映版とディレクターズカット版が存在していた…ということを今になって知りました。

 

たしかに、と思い当たる節はあちこちにあったのです。

まず、突然の場面転換がめちゃくちゃ多い。シーンが突然飛ぶ。

セリフの中に知らないエピソードが唐突に入ってくる。

などなど、ぶつ切り&話についていけないことがたびたびありました。

ただ私が中国語を完璧に理解できていたり、あるいは日本語字幕で見ていたら見落とすことなくちゃんと付いて行けてたんじゃないかなーと思っていたので特に気にしていなかったのです。

 

しかし実際には古装ドラマの放送基準が中国で細かく決められているせいで、おそらく本来は70話前後のつもりで構成されたドラマをぎゅぎゅっと短縮した結果が全52話のテレビ放映版になったのだと思います。

 

ちなみにこれ↓、1話と2話で削除されているシーンをまとめた動画。

 

www.youtube.com

 

20分以上も削られている…

しかも結構大事なポイントが削られている!!!

 

この冒頭はたぶん1話の一番最初のシーンだったはずで、最終話まで見た今これを見ると何とも言えないうわああああって気持ちがこみ上げてくるんですよ…

ここに繋がってるはずだったんだ…って…

なんで削除しちゃったんだよ本当に…

 

「天罰とは忘れることではなく永遠に忘れられないこと」

 

っていう主題が最初に提示されてた!!!

ここは残してほしかったような、全話通して自分で辿りつくのもそれはそれで良かったような。

 

ただ、西域に向かうことになった経緯や旅の道中の太子とのエピソードを大幅カットしていたのはいただけない…!

出立前の承鄞と瑟瑟のやり取りもちゃんと残しておいてほしかった…!

承鄞が戻り小楓がやってくる前の中原の姿をほぼ全カットしてしまったのはストーリー進行自体には影響なくとも、登場人物の見え方がもっとクリアになってたんじゃないか?

承鄞の二面性をもっとわかりやすく見ることができたんじゃないか?と思いました。

 

特に瑟瑟に対する感情などは、最後の方までよく分からなかったですし…

 

それにしても、これだけカットしまくってぶつ切りツギハギだらけになっているのにあれだけ集中して視聴できたのってすごいよなぁ…と感心するばかりです。

それだけ骨組みがしっかりしていたということですかね。

 

半年前に東宮というドラマの存在を知ったときには、ドラマの話数は全30話としてアナウンスが出ていたようです。

  

 

 基本的に私のドラマ情報収集元は豆瓣(douban)なので、おそらく全30話情報も豆瓣から得たものだったはず。

予定ではもっと削られてしまうはずだったのか、シーズンを分けて放映する予定だったのが一気にまとめられたのか、それとも30話はデマだったのか正確なことは分かりませんが…

 

とにもかくにもこれはもう何が何でも日本に上陸して完全版を日本語字幕付きで見ないことには「東宮を見ました」とは言えない!!と実感しました。

これじゃぁ私はまだ東宮の表層をちら見したに過ぎない。

 

それにしても最近の中国ドラマはこういうテレビ版と完全版を分けて作られているものが多すぎる。

厳しい規制をクリアするための有効手段なのでしょうが、度を過ぎた規制はドラマ業界を委縮させ停滞させてしまうように思えて心配です。

 

表現の制限がかかった中で生み出される節度あるドラマの魅力にハマった身ではありますが、もう少しだけ自由にドラマを作ってリリースできる国になってくれると嬉しいですね。

 

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閉じた蓮華の花びらが開くと花嫁が出てくる演出なんて、中国ドラマじゃないと見れないよなぁ。