Trapped Like A Roller Coaster

5%の理解力で中国ドラマを見ては分かった気になって雑な感想を語っています

邪道を貫くヒロインの王道ロマンス「招揺」 #30まで視聴



  

週末に久しぶりの武侠ドラマを見始めました。

一応は奇幻を謳っていますが、舞台としては江湖(侠客達が集う所)や派閥が出てくるので武侠といって差し支えないかと思います。

 

タイトルは「招揺(招摇)」、全56話(テレビ版)

今年の1月末に放送されたドラマです。

豆瓣(douban)の評価は★6.1、平凡だけど2019年放送の古装ドラマの中では悪くない数字です。

 

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Youtubeに予告動画やメイキング動画がたくさん出てくるようになったので見てみたところ、主演の白鹿(バイ・ルー)許凱(シュー・カイ)の雰囲気が良い感じだったので見始めました。

 

ちなみに見始めたばかりのツイートはこちら↓

 

 武侠ドラマって日本でいうところの戦隊物や必殺仕事人なんかに近いものがあると思っていて、形式美がたくさんあるんですよね。

その形式美を理解していないと取っ付きにくく感じるところがあるし、それを活かせてなくて凡庸なドラマになってしまったり。

かくいう私も武侠ドラマにはやや距離を置きがちです。

アクションよりロマンスが見たい。←

 

「招揺」は仙侠ロマンスといったところでしょうか。

ほぼほぼ武侠ですが一応仙人の概念やファンタジックな要素も色濃く出ています。

 

 

主人公はタイトルにもなっている路招揺(ルー・ジャオヤオ)

 

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邪悪な力を持つとされる魔王の息子が封印されている封魔山を守る一族として祖父と2人暮らしをしている純粋で明るい少女。

人にやさしく、正義を貫く良い人になることを心掛けていたものの、それを教えてくれた憧れの人に裏切られてしまったことで性格が一変。

江湖で”女魔頭”と恐れられる血も涙もない万戮門の門主に成り上がる。

 

そんな招揺に助けられ、一途に招揺を側で守り続けるのが厲塵瀾(リー・チェンラン)

 

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この生まれたて(?)塵瀾がとてもとてもとても可愛い…

 

封魔山に1000年もの間封印されていた魔王の息子だが、その力を振りかざすことはせず野良犬に自分のごはんを分け与えてあげるような優しい子。

生まれながらにして邪悪な存在であるという理由で江湖の正統派である宗門から殺されかけていたところを招揺に助けられ、招揺のために生きていくことを誓う。

 

体に刺青のような醜い痣があることから招揺からは「墨青(モーチン)」と名付けられていたが、力をコントロール出来るようになると痣は消えて招揺をも凌ぐ武力を得る。

 

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なんやかんやありつつ(雑w)招揺は半生半死のような状態になり、昼は透明人間、夜は別人の容姿として暮らすことに。

招揺は(誤解なんだけど)自分をこんな目に合わせた塵瀾への復讐のために正体を隠して塵瀾に近付くのだが、塵瀾は彼女が招揺であることをいち早く見抜く。

隙を窺っては塵瀾を殺そうとあの手この手をたくらむのだが、塵瀾はするりと躱してしまう。

その一方で、招揺を命がけで守ろうとする塵瀾の優しさに憎しみは薄れ、情を感じるようになっていく。

 

みたいな感じのお話です。(めちゃくちゃ端折ってるwww)

 

主人公の招揺は3話目にして早々に闇堕ちし、人様に嫌われまくる暗黒道まっしぐら。

人は殺しまくるし子供のお菓子ぶんどるしw

めちゃくちゃ血生臭いし何一つ共感できないヒロインなのに、彼女の優しさや正義に触れて陰で支え続ける塵瀾の愛情の深さを通して見るととても魅力的でロマンティックなのです。

 

Twitterにも書いてるんですが、こんな叙情的なやりとりもあったりしてアクションとロマンスの緩急に惹きこまれます。

 

ふらふら~っと見始めたドラマですが、許凱のイケメンっぷりに癒されるしストーリー展開がなかなかに飽きなくて楽しめているので完走できそうです。

完走したらもう少しちゃんとしたあらすじや感想をアップしたいなと。

 

個性豊かなサブキャラたちの中でも、南山主がお気に入り。

お医者さんをやっていて、ちっとも言うことを聞かない患者(塵瀾)に思いっきり悪態をつきながらもせっせと治療する姿がまるで世話焼きなお母さんみたいでw

2人のシーンの掛け合いがテンポ良くて好きです。

 

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それにしても、これまたテレビ用にカットされているやつをそうと気付かずに見始めてしまった…

 

 

あんなに号泣した「東宮」がダイジェスト版だった話

 

タイトルの通りです。

 

GWからハマりまくって無我夢中で完走した東宮がなんとダイジェスト版でした。

 

いや、正確にはダイジェストではなくちゃんと52話という中国ドラマとしては中長編?規模のボリュームがあるしっかりした作りのドラマだったことは間違いないのです。

しかし、実は東宮天盛長歌(邦題:鳳凰の飛翔)と同じようにテレビ放映版とディレクターズカット版が存在していた…ということを今になって知りました。

 

たしかに、と思い当たる節はあちこちにあったのです。

まず、突然の場面転換がめちゃくちゃ多い。シーンが突然飛ぶ。

セリフの中に知らないエピソードが唐突に入ってくる。

などなど、ぶつ切り&話についていけないことがたびたびありました。

ただ私が中国語を完璧に理解できていたり、あるいは日本語字幕で見ていたら見落とすことなくちゃんと付いて行けてたんじゃないかなーと思っていたので特に気にしていなかったのです。

 

しかし実際には古装ドラマの放送基準が中国で細かく決められているせいで、おそらく本来は70話前後のつもりで構成されたドラマをぎゅぎゅっと短縮した結果が全52話のテレビ放映版になったのだと思います。

 

ちなみにこれ↓、1話と2話で削除されているシーンをまとめた動画。

 

www.youtube.com

 

20分以上も削られている…

しかも結構大事なポイントが削られている!!!

 

この冒頭はたぶん1話の一番最初のシーンだったはずで、最終話まで見た今これを見ると何とも言えないうわああああって気持ちがこみ上げてくるんですよ…

ここに繋がってるはずだったんだ…って…

なんで削除しちゃったんだよ本当に…

 

「天罰とは忘れることではなく永遠に忘れられないこと」

 

っていう主題が最初に提示されてた!!!

ここは残してほしかったような、全話通して自分で辿りつくのもそれはそれで良かったような。

 

ただ、西域に向かうことになった経緯や旅の道中の太子とのエピソードを大幅カットしていたのはいただけない…!

出立前の承鄞と瑟瑟のやり取りもちゃんと残しておいてほしかった…!

承鄞が戻り小楓がやってくる前の中原の姿をほぼ全カットしてしまったのはストーリー進行自体には影響なくとも、登場人物の見え方がもっとクリアになってたんじゃないか?

承鄞の二面性をもっとわかりやすく見ることができたんじゃないか?と思いました。

 

特に瑟瑟に対する感情などは、最後の方までよく分からなかったですし…

 

それにしても、これだけカットしまくってぶつ切りツギハギだらけになっているのにあれだけ集中して視聴できたのってすごいよなぁ…と感心するばかりです。

それだけ骨組みがしっかりしていたということですかね。

 

半年前に東宮というドラマの存在を知ったときには、ドラマの話数は全30話としてアナウンスが出ていたようです。

  

 

 基本的に私のドラマ情報収集元は豆瓣(douban)なので、おそらく全30話情報も豆瓣から得たものだったはず。

予定ではもっと削られてしまうはずだったのか、シーズンを分けて放映する予定だったのが一気にまとめられたのか、それとも30話はデマだったのか正確なことは分かりませんが…

 

とにもかくにもこれはもう何が何でも日本に上陸して完全版を日本語字幕付きで見ないことには「東宮を見ました」とは言えない!!と実感しました。

これじゃぁ私はまだ東宮の表層をちら見したに過ぎない。

 

それにしても最近の中国ドラマはこういうテレビ版と完全版を分けて作られているものが多すぎる。

厳しい規制をクリアするための有効手段なのでしょうが、度を過ぎた規制はドラマ業界を委縮させ停滞させてしまうように思えて心配です。

 

表現の制限がかかった中で生み出される節度あるドラマの魅力にハマった身ではありますが、もう少しだけ自由にドラマを作ってリリースできる国になってくれると嬉しいですね。

 

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閉じた蓮華の花びらが開くと花嫁が出てくる演出なんて、中国ドラマじゃないと見れないよなぁ。

 

 

「忘れる」ということの難しさ。中国ドラマ「東宮」 #1~#52+α視聴完了

 

2019/5/13 23:00過ぎ、全52話と番外編まで視聴完了しました。

 

いやぁ…泣いた。

ウッウッとしゃくりながらボロボロ泣きました。

 

悲しくて辛くてたまらない悲劇に憤慨したくとも、そうなるしか無かった道筋に思えてしまったことがまた切ない。

前記事でも触れていますが

 

tommhe.hatenablog.com

 

改めて強調しておきたい。

 

 

中国ドラマ「東宮」は悲劇です。

 

 

 

 

ネタバレとか結末を知りたくないって方もいると思います。

でも私は知った上で覚悟をして見てほしいと思うのです。

もちろん、「誰々がこうなってこうなります」というネタバレはしませんが、このドラマは明るく軽い気持ちで楽しめるドラマではない。という前提で見てほしいのです。

見れば見るほど悲しくなるしやるせない気持ちになるし見ていてしんどくてたまらないのです。

それを知らずに見始めてしまって「幸せな結末を信じて見続けていたのにどんどん悲しくなった…」とガッカリされてしまうよりは、「悲劇である」ということを踏まえた上で見て、52話という旅路の果てに迎える結末に納得してほしい。

 

というのが「東宮」をこれから見ようと思っている方、見るかもしれない方に私が強く主張していきたい部分です。

 

さて本題、全話を視聴しての感想です。

 

まずは散々「悲劇」だと伝えてきた結末について…

結論から言うと、私は嫌いではなかったです。

むしろ良かったなーとも思える結末でした。

 

やはり最初からハッピーエンドにはならないとわかっていると、自分の中で展開への落としどころが出来る気がします。

芸汐伝も最初にそれを知っておけばよかったのかもなぁ…そしたら見終えた後あんなに憤死しそうなほどフラストレーションがたまることも無かったと思う。w

 

東宮」を見終わったあとに感じたのは、人の情や業からは決して逃れられないということ。

 

キャッチコピーや主題歌にも出てきて物語のキーとなる「忘川」は飛び込めばその人の一切の情を忘れさせ、それによる苦悩もまた忘れさせるという伝説の場所。

東宮」ではこの忘川に飛び込んで忘れてしまった承鄞(顧小五)小楓の2人と、全てを覚えていて2人を見守り続ける人々との対比がとても印象的でした。

 

見守り続ける人その1、承鄞の従兄であり小楓の師父でもある顧剣

 

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大罪人の家族という濡れ衣のために世捨て人のように生きている顧剣は小楓を心から愛しているものの、小楓は一国のお姫様であり太子妃となる身。

身分の違いに苦しみ小楓への想いを押し殺しながらずっと側で支え続けている切ない二番手男。

48話は顧剣に惚れるしかない回でした…

辛く哀しい人物でしたが、あの瞬間の顧剣はきっと世界一幸せな男だったと思う。

なのに番外編に登場しなかったのでちょっとさみしい。

 

 

見守り続ける人その2、丹蚩族の末裔で小楓の護衛の阿渡(アドゥ)

 

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一族の仲間たちを滅ぼされた阿渡にとって唯一のよりどころは小楓。

阿渡は小楓が忘れてしまった記憶を覚えているだけではなく、家族を失った苦しみもまた同じく味わっている人物です。

小楓の痛みに共感してしまう阿渡は自ら唖者(口がきけない人)として振る舞い、ただひたすらに小楓を守り続けることだけを考えて生きていきます。

寄り添いあって生きる2人の姿が可愛らしくも可哀そうで…

阿渡の存在は小楓にとってすごく大きくて、それが最終話にもよく出ていたと思います。

阿渡は要所要所でトリガーになっていた気がする。

公式からは2人の絆をピックアップしたPVも出ています。

 

www.youtube.com

 

 

そして見守り続ける人の最後、承鄞の側近の照(ペイ・ジャオ)将軍。

 

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武骨で生真面目な軍人気質ながら、とても優しい心の持ち主でした。

きっと東宮に出てくるメインキャラの中で一番幸せになれた人。

 

承鄞の側近として寄り添いつつも小楓を陰ながら支える裴将軍は小楓に偏っている顧剣と阿渡とは違い、小楓にも承鄞にも幸せになってほしいと願っていた唯一の人だったかもしれません。

承鄞の苦悩を知っていたのも裴将軍だけでした。

「顧小五はもう死んだ。死人のことなど忘れて私のことも考えてくれ!」と小楓に叫ぶ承鄞の姿を悲痛な表情で見つめる裴将軍が切なかったです。

 

それにしても…番外編、どうしてそうなっちゃったwww

 

 

それから、振り回された哀れな人、承鄞の側室・趙瑟瑟(チャオ・スースー)

 

 

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瑟瑟は承鄞の目的のためにその一途な想いを利用されてしまう可哀そうな娘。

心から承鄞を愛し、承鄞もまた自分を愛してくれているという自信から周りの雑音にもめげず強くいられた瑟瑟。

小楓の存在が承鄞を揺さぶっていることに気付くと少しずつ自分を守っていた鎧が崩れ落ち、暴走してしまいます。

ドラマの中で小楓が何度か瑟瑟のことをうらやましいと話すのですが、確かにそうだな…と思えます。

瑟瑟はこの複雑で素直になれない東宮の人々の中で唯一自分の気持ちのままに行動できた人でした。

だからこそ承鄞の仕打ちが人でなしそのものに感じたわけですが…

 

ちなみに、瑟瑟は時おり日本風(遊女風)の衣装と髪型をしていることがあります。

そういうスタイルをしている時は決まって嫉妬に駆られている時なので、なるほどやはり悪役=日本風なのだな…と苦笑いでしたw

日本人から見るとどうしても変てこな日本風としか感じないのですが、抗日ドラマというジャンルまである中国では違う見え方になるのでしょう。

 

 

その他にも一人ひとりのキャラクターが濃く描かれていて、悪役にも人間として共感できる弱い部分がしっかりと見えたのが素敵でした。

皇后は「実の母を殺した養母」という明確な悪であるにも関わらず、承鄞を心から愛する息子として育ててきたのだという描かれ方をしていたのは新鮮でした。

反対に、優しく穏やかな”大おばあ様”大皇太后が物語の後半、王宮に波乱続きとなるにつれて「皇帝が倒れたとてその息子が王位を継ぎ、また倒れては孫が継ぐ。その繰り返しよ」と言い捨てて宮殿に籠もる姿は冷徹なようでリアルな姿だな、とも。

 

 

自分のエゴのために愛する人を傷つけた承鄞は忘川によって記憶を失い、再び愛した人を傷つけ続けました。

過去を忘れてしまったがために過去の過ちを繰り返してしまい、記憶を取り戻してもなおその本質は変えることが出来なかった。

小楓は自分を愛するあまりに暴走する承鄞をこれ以上見ていたくなかった、承鄞を止めたかったのだろうと思います。

自分が愛した顧小五がいなくなってしまうことが怖くて、愛せなくなるのも怖かったのかもしれない。

承鄞は稀代の愚か者で、彼の業は重く深かった。

エンディングの砂漠のカットはとても寂しい風景に見えて、そこでまた泣けてきました。

 

「愛している」というというだけではどうにもできないことがあり、忘れてしまうということは誰かの想いを捻じ曲げ傷つけていることでもあるかもしれない。

 

悲劇的な結末ではあったけれど、いろいろと考えさせられた作品でした。

悲しいのも泣くのも嫌いだけど、延々とループして幸せな2人を見たいな~とも思ったり。

 

YouTubeでは番外編として現代に舞台を移した「東宮」ミニドラマが見れます。

これが悲劇に嘆き悲しんだ心を和らげてくれました。

 

www.youtube.com

 

パート4まであります。

本編と違ってアテレコではない俳優本人の声なのでそこもお楽しみポイントの一つ。

 

この番外編で初めて気づいたけど、承鄞役の陳星旭の手がめちゃめちゃ美しい!!

手フェチにはたまらない、薄くて細長くて骨ばった綺麗な手をしてます。

 

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陳星旭、96年生まれの23歳という若さながら子役出身ということでキャリアはベテランですね。

顔立ちはまだ幼さが残るのに表情が大人びていて甘さと鋭さがある承鄞の二面性を魅力的に表現していてよかったです。

顧小五と小楓は本当に可愛くてずっと幸せでいてほしいカップルでした。

 

 

東宮はドラマの評価も高く人気もあったようなので、きっと日本にもやってくるのではないかな?とおもいます。

そしたら私もまた見て号泣するんだろうな…

 

悲しくて切ないけれど美しい東宮の世界をまた味わえる日が来ますよう。

 

 

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期待を裏切らない映像美と面白さ。中国ドラマ「東宮」 #47まで視聴

 

すっかりご無沙汰となりました。

気付けば2019年、そして令和初のはてブロ(笑)

 

休日になると豆瓣(douban)で中国ドラマを物色して気になったものをつまみ見しているのですが、なかなかハマるドラマには出会えません。

不自由な英語字幕でもぐいぐい見入ってしまうくらいの集中力が持続しないからです。

それだけに夢中で全話見れた作品は絶対に面白い!と太鼓判を押せます。(たぶんw)

 

そんな自分の感覚を後押しするかのように、私が夢中になったドラマが続々と日本上陸を果たしています!

 

・双生寵妃 → 寵妃の秘密~私の中の二人の妃~

・香蜜沈沈燼如霜 → 霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~

・媚者無疆 → 晩媚と影~紅きロマンス~

 

どなたが邦題付けてるのか知らんけど気軽に副題乱用するのやめてほしい。

~~内が絶妙にダサい…いや、メインタイトルも中々だけどww

 

未上陸は芸汐伝のみ。

上陸したら古装好き&ラブコメ好きはきっとみんなハマると思う。

そしてみんな結末に発狂すると思う。w

 

そんな発狂する結末を再び迎えることになりそうなドラマがこちら。 

平成から令和への移り変わりで皇室ブームが巻き起こっている今の日本にもぴったり(?)な中国ドラマ、その名も「東宮」です。

 

www.youtube.com

 

このドラマに興味を持つきっかけになったのが、ちょうど半年前に目にしたメインビジュアルの画像。

 

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吸い込まれるような美しい青と桜の花びらのコントラスト。

そして古代的な「東宮」というフォントとキャッチコピーの「忘川之水 在于忘情」という文字から感じる切なさがとても印象的で…

 

私、このポスターに一目ぼれしたんです。

これは面白いんじゃないか!?と直感が働き、放送開始を楽しみに待っていました。

そして2019年になって早々に放送がスタートしたのですが、とあることに気が付いて視聴をためらいました。

 

 

それは、このドラマは「悲劇である」ということ。

これはもう「東宮」を視聴する際の大前提です。

 

中国の特に古装(歴史)ドラマを見る方々はよくご存じかと思うのですが、中国ドラマは日本や韓国ドラマよりもモヤモヤが残るような、あっけなさを感じるような、どこか悲しい結末を迎えることが多いです。

物語の全てが「そして皆末永く幸せに暮らしましたとさ」では終わらない人の感情や時代のリアルさが中国ドラマの魅力だったりするのですが、やはり何十話も登場人物たちを感情移入しながら見ている一視聴者としては大団円とまでは行かずとも主役たちのハッピーエンドが見たいものです…

 

とりあえず放送終了まで待ち、評判が出そろった後でもまだ見たいかどうか考えることに。

そして全52話が放送終了、豆瓣の評価はなんと★7.5!!!(香蜜は現在★7.7)

この高評価に、もう見ないという選択肢は消え失せました。

 

そして10連休となったGW後半に満を持して(?)視聴開始!!

怒涛の勢いで全52話中47話まで見終わりました。

やはり、自分の直感は裏切らない。

 

主役となるのは中原の国、豊朝の第五皇子・李承鄞(リー・チョンイン)

 

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外戚の最大勢力である高氏を後ろ盾に持つ皇后が後見人となり可愛がられているが、実は皇后は承鄞の生母・顧淑妃を毒殺した張本人。

和睦使者として西域へ向かう途中で賊に襲われて兄の太子を亡くし、自らも瀕死の重傷を負う。

兄のため、そして母のために仇を討ち太子となり国を導いていくことを決意する。

立場や目的、色んなしがらみのために自分に素直に生きられない、器用なようで不器用な複雑な男です。

 

そんな豊朝へ和親のために嫁ぎ太子妃となることを命じられたのが西域にある西州国の第九公主・曲小楓(チュイ・シャオフォン)

 

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才気にあふれて天真爛漫、皆に愛されて大自然の中でのびのびすくすくと育った美しい砂漠のオアシスのようなお姫様。

小楓が笑っていると見ていて楽しいし、泣いているとこちらも泣けてくる…

90年生まれの女優さんですが、18歳の少女らしさに溢れた小楓を演じていて素晴らしいの一言に尽きます。

 

この2人に加えて承鄞の従兄であり小楓の師父でもある顧剣(グー・ジァン)との三角関係が主軸。

 

ネタバレを最小限にとどめたあらすじを少し。

 

兄を襲った賊の正体を突き止めるために身分を隠し、顧剣の従弟・顧小五(グー・シャオウー)として小楓と行動を共にする承鄞。

承鄞は小楓に惹かれていき、小楓もまた承鄞を愛するようになる。

しかし小楓は兄を殺した丹蚩族の長の外孫だった。

何も知らない、愛する小楓を傷つけ裏切ることはしたくない承鄞だが、兄のため自分のため国のためにやらなくてはならない。

小楓への罪悪感を残したまま丹蚩族を滅ぼした承鄞だったが、族長を手にかけた決定的瞬間を小楓が目にしてしまう。

 

信じていた顧小五が自分を利用していたのだと知り怒りと悲しみと絶望に暮れる小楓に追い打ちをかけるように、母親の悲報と父親の変わり果てた姿を知る。

愛する人たちを一気に失ってしまった小楓は、かつて聞いたことがあった伝説の地「忘川」にたどり着く。

追いかけてきた顧小五の必死の呼びかけにも答えぬまま、小楓は崖下に広がる忘川へと飛び込んで行った。

そして小楓の後を追うように顧小五も飛び降りていく…

 

と、ここまでが序章であり、本編は2人がお互いを忘れてしまったところからなのです。

愛し合い結婚式を挙げて夫婦となった顧小五の存在だけでなく祖国の悲劇も忘れて未来の太子妃として中原にて孤独で窮屈な生活をしている小楓。

一方の承鄞は小楓のことだけをすっぽりと忘れ、自分の目的のために虎視眈々と太子の座を狙う肚の底が読めない男に。

 

記憶を失ってもなお再び惹かれあう2人だが、承鄞は自分の立場を守るためそして小楓を守るためにわざと小楓にきつく当たり、小楓はそんな承鄞が理解できずに苦しむ。

顔を合わせるたびに衝突して、距離が近づいたかと思うと突き放されての繰り返しで見ているだけで苦しくなってしまうようなもどかしさ。

 

私たち視聴者は2人の幸せな姿を知っているからとにかく切なくて切なくて…

 

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こんなにも可愛らしく愛に満ちた結婚式を挙げた2人だったのに…

 

 

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幸せなどない、義務だけの結婚式との対比が切ない。

 

 

序章では西域の広大な草原や砂漠、砂岩壁といった大自然を舞台にストーリーが進み、本編からは中原の宮廷や城下が舞台となります。

 

とにかく西域の大自然が美しい。

いわゆるシルクロードなのかな?小楓はいつも美しい色鮮やかな衣装や装飾品を身に纏っていてそれをシャラシャラを風になびかせながら馬に乗って駆けていきます。

顧小五とのシーンはどれも美しい自然の中でのやりとりで、ただ立っているだけでも芸術的な名場面でした。

 

それが一変して中原の王宮になると、整然として荘厳で華やかなのにどこか冷たく色が鈍くなる気がするのです。

どんなに色とりどりの美しい衣装や調度品に飾られていても、顧小五と小楓が思い出を育んだ西域の自然にはかなわないのです。

そんな印象を受けるたびに小楓が「故郷が恋しい」と辛そうに泣くものですから、本当に胸が張り裂ける思いで見ています。

 

最終話まであと5話というところまで来て、感情の波も高まりまくっています。

このドラマ、話がなかなか進まないなーと思っているといつの間にかぐんっと進んでてびっくりしますw

 

悲劇ということを念頭に見ていてもやっぱりハッピーエンドを願ってしまうし、どんな結末であってもせめてもう一度だけ2人が想いを通じ合わせて笑顔を取り戻してほしいと願ってしまいます。

 

今日か明日には見終わって瞼をぱんぱんに腫らしていることでしょう。

 

完走して腑に落とすことが出来たらまたじっくりと感想をアップしたいと思います。

今回は私にしては珍しく、主役だけでなく周りのキャラクター達についても色々と感じ入る部分があったので…

また次のエントリーにでも。

 

 

 

「我在大理寺當寵物」「游泳先生」「麗王別姫(大唐榮耀)」を視聴中

 

週末は2日とも予定が無かったのでひたすらグータラしていました。

ということであれこれちょこちょこドラマをつまみ食い。

その中で残ったのがタイトルの3作です。

(正確には麗王別姫だけは前から見ていたのですが)

 

既に日本に上陸している「麗王別姫」とは違い、残り2作は日本に来るのが難しいのではないかな…?という感じ。

2作はともにネットドラマで、「我在大理寺当寵物」は搜狐視聴(sohu)、「游泳先生」は芒果TV(Mango TV)で配信されています。

ストーリーにしても映像クオリティにしても麗王別姫が数段上なのですが、ゆるく気楽に楽しめるドラマです。

2作とも日本語の感想等がほとんど見つからなかったので、ここで視聴感想も兼ねてざっくりとあらすじ紹介したいと思います。

 

■我在大理寺当寵物 I'm a Pet at Dali Temple(全22話)

 

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現代で護符を売って暮らしている神力(?)持ちの少女、茹小嵐(ルゥ・シャオラン)は不思議な見た目の猫に導かれるようにして廃れた寺へと迷い込み、護符が張り付けられた像に触れた次の瞬間に時空を越えて古代の世界へとやってきてしまう。

落ちた先に発作で倒れこむ男を見つけた小嵐は駆け寄り顔をのぞきこもうとしたところで、自分の姿が自分を導いてきた猫そっくりになっていることに気付く。

驚き戸惑う小嵐が咄嗟に倒れた男の服に潜り込むと、苦しい発作の症状がたちまち消えていった。

男は青墨顔(チン・モーイェン)といって大理寺の少卿で体内を蝕む蠱毒に苦しめられていたが、小嵐(猫)が蠱毒を抑える効果を持つ特別な猫だと知り小嵐を手元に置くことにする。

なんとか元の姿に戻り現代に帰りたい小嵐は、墨顔が身に着けている五色石の首飾りに鍵があると気付き、五色石を集めようとするのだが、小嵐を側に置いておきたい墨顔は…

 

というような話。

まじでザックリかつへたくそなあらすじw

 

このドラマは上に張ってるメインビジュアルの可愛さに惹かれて視聴開始しました。

実際に見てみてもビジュアルの通りで可愛いドラマです。

なんといっても小嵐が変化する猫ちゃんが可愛い。

 

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CGと実写がシーンによって混ざってる?のですが、まぁ可愛い。

小嵐は人型の時も猫の時も可愛いです。

 

こちらは日本語字幕はおろか英語字幕も付いていないので100%中文字幕での視聴につき、雰囲気での理解かつ流し見的な部分も多いです。

まだ6話までしか見ていないので全体のツカミ、そしてこれからラブストーリーが始まるかな?という感じです。

全22話と短いので、のんびりまったり気が向いたときにちびちび見ていくつもりです。

 

■游泳先生 Mr.Swimmer(全46話)

 

 

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将来を期待される水泳選手、白泳澤(バイ・ヨンズー)アメリカで暴力事件を起こし、チームやスポンサーから見放されてしまう。

父親や彼女にも見放されてやけ酒をしていると、借金取りに追われて風俗へ売られる寸前だった宋茶茶(ソン・チャチャ)が飛び込んできた。

助けてあげるときにうっかり携帯電話まで彼女に渡してしまうが、2人はすれ違い続きでなかなか取り戻せない。

ようやく連絡が取れて携帯を返してもらうために再会した時、茶茶はウェディングドレス姿で現れる。

「結婚するはずだったけど、婚約者は来なかった」と話す茶茶が何となく気になる泳澤だったが、ようやく見つかった新たなコーチとスポンサーがいる海南へ旅立つことに。

一方、茶茶も音信不通の婚約者がいると聞いて海南にやってくる。

泳澤と茶茶が思いがけぬ再会に驚いているところに現れたのは泳澤のチームメイトで親友であり、茶茶の婚約者だった藍天(ラン・ティエン)だった…

 

こちらは完全にキャストで視聴スタートしたドラマです。

芸汐傳」以来ハマっているキクちゃんこと鞠婧禕が主演のドラマな上、男主がタイの兄弟ユニット「GOLF&MIKE」のマイク

日本では十何年か前の世界バレーの応援ユニットとして山下智久くんを筆頭に現在のKis-My-Ft2やHey!Say! Jumpのメンバーらと組んだKitty GYMで知ってる人も多いかと思います。

当時中学生(確か)だった私はまさにこのマイクに夢中になり、Kitty GYMのCDだけじゃなくタイで発売された彼らのアルバムも買ってひたすら聴いていました。

今思えば海外アーティストにハマったのはあれが最初だったかもしれない…

あのころは可愛らしい美少年という印象だったマイクですが、10年以上の時を経てすっかり大人の男性になっておりました。

それでもスイマー演じるには体の鍛え方が足りないと思いますが←

 

こちらは英語字幕付きがYoutubeで見られます。

海南のリゾートホテルをメイン舞台にストーリーが進んでいくので南国ムード満載、全体的に青が多い映像が青春感を高めています。

現在は8話まで視聴完了。

泳澤にスイマーとして致命的な疾患(といっていいのか?)が見つかって苦しみ、藍天は本当は茶茶のことを変わらずに愛しているのにそれを伝えられないもどかしさに苦しみ、茶茶はハプニングやら切ない境遇やらが次々押し寄せてきて苦しみ…ということで序盤から中々に切ない。

そしてまだ全46話中の8話だというのに、既にキクちゃん(茶茶)はウェディングドレスを2回着ています。

ネタバレな画像ではさらにもう1回着るようです。

しかも心なしか徐々にドレスが豪華(素敵なデザイン)になっている。ww

 結婚式場の話かな??いやそれでもヒロインはそんなに着ないな。

 

ストーリー的には今のところ展開に意外性がないのでなんとなくラストまで予想が付いてしまう感じが無きにしも非ず…なのですが、スポ根ちっくな青春物だしサクサク見られるのは良いですね。

見た目で気になったことといえば、マイクは身長が高いわけでも顔が小さいわけでもないので小顔長身だらけの中国俳優の中では割とスタイルがアレッ?となってしまうのが勿体無いかも。

キクちゃんとの並びは悪くないです。

キクちゃんちっこいし、小顔なタイプでは無いので…超絶可愛いのでいいんですそんなことは。

 

 

■麗王別姫 原題:大唐榮耀(全82話)

 

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これは日本上陸していますし、あらすじは省略。

そして何となくまた単独での別記事を上げる予感がするのでサラッと。

 

U-NEXTで1話のみ無料配信、残りはポイント配信だったのですが、今ちょうど全話見放題に切り替わっているようで、34話までが無料で見られます。

私は20話まで視聴しました。

人気作はこうしてどんどん見放題に切り替わるので、麗王別姫も人気ということでしょう。

ただ例によって例のごとく中国ドラマカテに出てきませんので要注意。

見つけたら片っ端からマイリスインして見失わないようにしなくてはいけません。

 

このドラマは謎の散りばめ方が絶妙で面白いです。

視聴者は知っているけど主人公はまだ分かっていない謎と視聴者も主人公もまだ分かっていない謎が複雑に交差していて、程よく主人公の目線で物語を見られるといいますか…

モヤモヤしすぎないのがいいです。

 

役者さんそれぞれでいうと、見た目が好みの役者さんが1人もいないのに面白く見られているのは私的には割とすごいことかな、と。

任嘉倫(アレン・レン)目当てに見始めたとはいえ顔は特に好きではないですし、ヒロインの景甜はむしろ苦手な顔…

でも景甜の肌の白さには驚きました。

淡い薄ピンクの衣装を着てる時なんてどこから肌でどこから衣装なのか分からないレベルで真っ白。透き通るよう。

 

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このくっきり顔も色白だから余計に映えてるんだろうなぁ…

あと演技が自然で上手いなーと思いました。

表情の作り方とかもそうだし、沈珍珠というキャラクターをすごくリアルに等身大で演じてるので、賢くて綺麗で行動力があるヒロインが生き生き魅力的です。

 

というわけで今後も見放題になるタイミングを見計らって少しずつ見る予定です。

ハマりまくったらポイント消費して見ちゃうかも………