催眠術から始まる恋は本物か?「明月照我心」 #10まで視聴
休日に限って荒れ模様となる日が多い今年の10月。
必然的に家にこもってドラマ三昧の秋となっていますが、肝心のラインナップはというと相変わらずの古装日照り…
この数か月で現代劇でも面白いドラマをたくさん見つけられたのは良かったですが、やはり好みは古装の方だなと実感したので物足りなさを感じています。
すっかり古装への飢餓感が限界に近づいていたとき、古装ラブコメドラマ「明月照我心」が配信スタート。
全くチェックしていなかったドラマでしたが、古装!ラブコメ!に飢えきっていたので話数がある程度出揃った頃合いを見計らい、昨晩~視聴開始。
そして一夜明けた今日、現在、軽い気持ちで見始めたゆうべの自分を激しく責め立てたい気持ちです。
地味にベタで意外とめちゃくちゃ面白いじゃないか!!!!
何故、あと一日待てなかったんだ私。
あと一日待っていれば、ほぼ徹夜でフラフラになりながら働き、働いている間にも続きが気になってそわそわし、二週間前から楽しみにしていたはずの今夜の飲み会すらすっぽかしたくなるほど続きが見たくて堪らない、まるで禁断症状のような苦痛を味わうことはなかったのに!
このドラマ、めちゃくちゃベタなんです。設定から展開から編集すら「どこかで見たことある」ベタベタの既視感に満ち溢れているんです。
なのにめちゃくちゃ面白い!いやむしろだから面白い!好き!
ベタなドラマを新鮮味が無いと感じるか肉付けが面白いと感じるかは好みが分かれるところで、このドラマも「面白くないわけじゃないけどどこかで見たことあるような平均点のドラマ」というのが大多数を占める評価かと思います。
事実、私もそう思いながら5話くらいまでを見ていましたから。
久しぶりの古装ドラマ、明月照我心を視聴開始。
— ぶたまん (@butaman_juu) 2019年10月24日
5話まで見たけども至るところで双世寵妃がよぎる雰囲気のドラマ!
調べてないけどスタッフ同じだったりするのかな?
双世寵妃が好きな人はきっと好きなやつ。つまり私は好き。笑
このツイートをした時の私はまだそこかしこに漂う「寵妃の秘密~私の中の二人の妃~(原題:双世寵妃)」の気配にダラダラと生温い視線を送っていたし、「もう夜も遅いし次の6話まで見たらさっさと寝よ~」くらいにしか思っていなかったのです。
それがなぜか6話を見終わったその流れで7話を再生し、8話、9話、そして10話まで…
ヒロインの催眠術に私までかかってしまったんじゃなかろうか。
そう、催眠術というのが今のところこのドラマ唯一のオリジナリティ(?)溢れるポイントで、これがあるからこんなにも面白く感じられるんじゃないかと思っているポイントでもあります。
ということでざっくばらんなあらすじ。
汐月(西域の狩猟民族っぽい)の公主、李明月(本名は愛麦拉)は和親のために北宣にやってきた。
側仕えの袒麗と衣服を取り換えてこっそり城下を満喫していた明月だったが、一行が刺客に襲われているという知らせを聞き駆けつけると、顔を隠した白衣の男が刺客達を退けている。名前を聞くことも顔を見ることも出来ずに男は姿を消してしまったが、その後2人は宮殿で再会する。
男の正体は北宣の第九皇子であり明月の夫となる資王・李謙だった。
いけ好かない男との政略結婚に乗り気でない明月だったが、汐月のためと兄に宥められる。そしてくれぐれも慎重に行動するように、と念押しをされながら”祝心鈴”を譲り受け、明月はすっかりご機嫌になる。祝心鈴は汐月に伝わる催眠術の効力を上げることが出来る法具だ。
北宣の人々にとっては催眠術は得体のしれない妖術だからむやみに術を使ってはいけないという兄の言葉にも関わらず、明月は結婚を優位に進めるために李謙に催眠術をかけ、李謙が火を恐れていることを知る。
一方の李謙は弱みを握ろうとする明月に不信感でいっぱいだが、明月の催眠術によって記憶喪失で謎に包まれていた幼少期の出来事を思い出せるかもしれないと気付き、明月を側に置こうと考える。
しかしそこには思わぬ事態が。
催眠術による弊害なのか?李謙は夢遊病になり、普段の彼では考えられないような行動をしはじめる。
李謙の尋常ではない様子と、どうやらそれには明月が絡んでいるらしいことを嗅ぎつけたのは李謙の幼なじみで彼に一途な想いを寄せる慧心と、そんな彼女を想う李謙の欲深い異母兄、李詢だ。
李謙と皇太子の座を争う李詢の罠によって明月は何度も危機にさらされ、その度に李謙が救い、2人の距離は徐々に縮まっていく。2人の様子に気が気でない慧心はジワジワと心に黒い影を落とし始める。
………的なストーリーが、現在10話まででなんやかんや進んでおります。
とにかくこのドラマ、催眠術のせいで夢遊病になってしまった李謙が面白すぎてハマってます。
毎晩のように明月の寝所にあらゆるセキュリティをかいくぐり忍び込んでちゃっかり朝まで隣で眠っていたり、普段は病的なまでの潔癖症なのに夢遊状態では明月がリバースしちゃった服を手洗いしたりw
1番笑ったのは、昼間に李謙の親友の司空真が明月と楽しそうに凧揚げしていたことに内心嫉妬していたらしく、凧を引っ張り出してきて1人部屋の中で凧揚げ遊びをしていたところw夜中に爆笑しました。
夢遊時は目がほとんど開いてなくてアルカイックスマイルのような穏やかな表情のままなのがまた面白い。
正反対の性格の2人が結婚してから少しずつ距離を縮めていき、互いへの態度が柔らかくなり目も当てられないラブラブカップルに…っていうのは古装ラブコメの定番だと思うのですが、その定番の中に催眠術師とその術にかけられた男っていうスパイスが入ることで個人的には物凄く面白いドラマになってるなと思います。
全36話のうち10話まで見たけど、まだヒロインを巡って争う2番手男が登場してないってのも、これからの展開がさらに楽しみな理由のひとつ。予告を見た感じではもうそろそろ出てくるかな?
英題が"The Love by Hypnotic"となっているように、最後まで催眠術が大きく関わってくるはず。
後半でシリアスな場面が増えてきたら夢遊病のクスッとする笑いも無くなって重苦しくなっちゃうかな…という心配がよぎるのも古装ラブコメのお約束かも?
ラブコメ好きとしては、そろそろ主役カップルの雰囲気が盛り上がってきていい感じなので今が1番楽しいところ!