最近見た(見ている)中国ドラマ~王女未央・鳳凰の飛翔~
香蜜沈沈燼如霜ロスのせいで中国ドラマを見るモチベーションがいまいち上がりきらないまま2か月が経ちました。
色々見てはいるのですが、どれも集中力が途切れがちです。
ここ最近はずっと英語字幕で脳みそフル回転させながら見ていたことで疲れているのかもしれない。
と思い、久しぶりに日本語字幕が付いているドラマを見てみようと思い立ち、ずっと1話の途中で見るのを放棄していた「王女未央(原題:錦綉未央)」を選びました。
王女未央は元々U-NEXTが1話無料・2話以降はポイント制で動画配信をしていました。
私はその無料の1話を途中まで再生していたのですが、なんとなくあらすじにも1話の流れにも興味が持てず、
「ポイントつぎ込んでまで見る必要はないかな」と放置…
そのうちU-NEXTでの配信自体終わってしまっていたのですが、入れ替わるようにNetflixで配信スタート。
前記事でも触れていますが、Netflixはすべてのコンテンツが見放題なので月額以外の課金はありません。
で、特に期待もせずに見始めたのですが…
これが、面白かった!!
BSやCSでも何度か繰り返し放送されてると思うんですが、そういう人気な作品なだけあるなと。
展開が結構サクサクいくし、ヒロインが毎度毎度飽きもせず苦境に立たされるんですが、これまた良い感じに小気味良い形で解決していくんですよね。
ヒロインが強く逞しいだけでなくある種のいやらしさも持っているのが良かったです。
反対にヒーローである拓跋濬はちょっとナヨナヨしているしイマイチしまらない男でした。
未央のことしか見えていない一途さはとても素敵ですが、ちょっとおバカすぎません…??
なんでこうも盲目になってしまうのか。
悪役がとにかくかっこいいドラマだったと思うのです。
私のイチオシ()拓跋余をはじめ、李長楽、李常茹という悪女コンビ、そしてすべての始まり叱雲南。
みんな表情が魅力的で、顔面のアップシーンがやたらと多かったのもうなずけるほどでした。
悪役がかっこいいと善人であるはずの主人公たちを恨めしく思ってしまう罠。
30話あたりからはもうひたすらに未央と余がくっつけばいいのにと本気で思い、濬がめちゃくちゃ邪魔でww
濬のシーンはスキップしたりしてしまいました、ごめんなさい。
ただ、実は王女未央を完走することはできませんでした。
50話を再生しようをしてやめました。
残り5話を残してのリタイアです。
何故か、最後を見るのがしんどくなってしまったのです。
結末を先に分かっておけば見れるかな?と思い、ネタバレのあらすじを見ましたが、やはり見ない方がいいな。
ということでこのまま見ないことにしました。
いつかもっとフラットな感じで見られるようになったら見るかもしれません。
見るのをやめた理由はたった一つ。
拓跋余(=ヴァネス・ウー)を好きになりすぎたからです。w
2番手男子好きにはどんぴしゃすぎる役でした、余。
幼いころのトラウマを引きずり、闇を抱えてひそかに野心に燃える策略家。
未央に出会ったことで愛情とは何かを知るものの、愛し方を知らないが故に自らをも破滅へと導いてしまうという…
そういうキャラクターだからとわかってはいたのですが、余が「性悪説」として描かれていたことが残念でならなかった。
私の印象でしかありませんが、未央と濬らは「性善説」、悪役は「性悪説」ではっきりと分かれていたのがこのドラマの特徴だと思うのです。
主人公とのかかわりや影響で改心したり悔いるのではなく、より恨み憎み無念に散る。
そこが綺麗ごとでは無い人間模様でグッと惹きつけられたポイントであると同時に残念なところでした。
せめて余と常茹には、過去の行いを心から悔み赦されてほしかったなと。
それが残り5話に差し掛かってきたところで「彼らはこのまま止まらないな」と感じ、あらすじを読んでもその直感は間違いではないとわかったので視聴リタイアをすることにしたのです。
「この世に初めから悪人なんていないんだ!」という大団円もそれはそれでしらけるので嫌なんですが、こうも二分化されてしまうのもまた複雑な思いです。
ということで5話を残してリタイアしてしまった後は、以前からリストに入れていた「鳳凰の飛翔(原題:天盛長歌)」を見始めました。
架空の王朝、天盛を舞台に起こる政権闘争のお話って感じですかね。
今は13話まで見終わりました。
全56話ありますが、Netflixでは毎週金曜に3話ずつ更新されていてまだ半分も行っていないのでゆっくりのんびりペース配分しながら見るつもりです。
主役の陳坤(チェン・クン)がまさかアラフォーだとは思いませんでした…
35,6歳かと思いきや今年42歳。驚き。
眉毛がよく動く。この方も表情の作り方が魅力的です。
顔立ちが「おくりびと」の本木雅弘さんに似てると思うのですが、ふとした瞬間に柳楽 優弥くんや木村拓哉さんもよぎるような。
一癖ある感じが一筋縄ではいかない楚王の雰囲気をよく醸し出しているとおもいます。
相手役の倪妮(ニー・ニー)は反対で楚々とした美人といった風貌が素敵。
キツネとタヌキの化かし合いみたいな二人の並びはとてもいいです。
個人的にはもう少し身長差が欲しいところですが…
こちらは王女未央とは逆で中々に展開スピードが遅く、盛り上がりどころもよく分からないまま進んでいるのでもう少し決め手が欲しいところ。
ラブストーリー好きとしてはそちらがメインではないので仕方ないと割り切りつつもこんな美男美女でお似合いなんだからもう少しイチャついてくれてもいいのに…という邪な思いもあります。w
ただ、独特の空気感が映像の中にあるのが何となく惹きつけられてリタイアせずに見続けてしまうというか…
全体的に色彩が鈍く、寒色系のフィルターをかけているような静謐さが画面から感じられます。
衣装や装飾品にも決して派手さはないのに質の良さのようなものが伝わってきますし、見ていてうっとりするような重厚さ・雅やかさがあります。
このままの感じでは最後まで見続けられるか微妙なところですが、とりあえず今は次にハマれる作品が出てくるまではこちらをのんびり見ていく予定です。
ちなみに次の視聴予定リストは双世寵妃Ⅱ、恋は不意打ち(原題:惹上冷殿下)です。