【霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~】 香蜜沈沈燼如霜 #45まで視聴
1週間我慢していた香蜜〜、
土日に集中して見るつもりだったのに自宅のネットがやたら重くてあまり進みませんでした。
本当は56話くらいまでは見たかったのですが…
クライマックスはまた来週までお預けになりそうです。
さて、36話でついに我慢できず色々な手順をすっ飛ばして結ばれた2人。
ラブストーリーってやたらラブラブが続くと不吉な予感がするのは定番ですね。
こちらもその定番のまま進んでいきました。
かつて記憶を消す丹薬を飲んで実母の記憶を失っていた潤玉。
錦覓も同じように何かの丹薬を体内に入れられているのでは?と疑って調べまくります。
そして錦覓の体にある隕丹のことを突き止め、壊れかけていた隕丹を錦覓が眠っている間に修復してしまいます。
でもこれも切なくて潤玉を恨めないんですよね…
だって錦覓は婚約者なんですもの、それも錦覓自身も一度は「好き」と言ったからの婚約。
なのに自分の弟といい感じになっちゃうだけでなく、
・・・な所まで目撃しちゃってるんですから。
錦覓は隕丹がある限り旭鳳のことを愛さなくなりますが、
同じように潤玉のことを愛する可能性もなくなります。
妻になっても自分のことを愛してくれることはないと知りながら
それでも錦覓を離したくないと思う潤玉は傲慢だけど哀れです。
隕丹が復活したことで旭鳳と錦覓の関係は膠着状態に入りました。
でも、完全に昔に戻ってしまうわけでは無かったんですね。
気軽に「好き」と言って気を持たせたり空気を読まない行動はしなくなりました。
旭鳳と潤玉への態度ではやや異なってるように見えました。
旭鳳には言葉では拒絶していても心から拒むことはできない印象です。
自分の意思ではなくみんなが悲しむから、という理由で拒んでいるだけ。
一方の潤玉には視線で、仕草で拒絶しています。
婚約者でありながら彼を愛することができないことからの後ろめたさのようなものかな。
そして天界は大きくパワーバランスが変わりました。
何と言ってもにっくき天后が廃位!!これが1番嬉しいw
でもあんまりスッキリする流れではありません。
廃位されて幽閉されても相変わらず図太いし反省の色なんてサラサラ無いし。
もっとコテンパンにやっつけて欲しいのですが…
そこはやはり旭鳳の実母である以上難しいようです。
さらに、衝撃的な水神と風神の死。
錦覓の泣き崩れる様があまりにも鬼気迫る表情でゾッとします。
楊紫@錦覓の演技力に思わず見入ってしまうシーンです。
隕丹の時もそうでしたが、この辺のストーリーは夢の精霊が大活躍でした。
夢を食べる動物といえば獏だと思いますが、香蜜〜では可愛い子鹿です。
これが欲しかったという情報を上手いこと抜き出して吐き出してくれるという万能っぷり。
水神と風神は琉璃浄火という鳳凰族に伝わる最高魔法で殺されています。
(私はアバダ・ケダブラ*1みたいなものだと思っている)
その魔法が使えるのは天后と旭鳳の2人だけ。
天后は幽閉されていて身動きが取れない。ということは…
疑いながらも彼は違う。と信じていた錦覓に夢喰い鹿がだめ押しで事実を見せます。
間違いなく旭鳳が2人を殺す場面。
実はこれは天后が幽閉された後に自分の霊力を丸ごとある人物に譲っているため、
今ではその継承者が琉璃浄火を使えるようになっているのですが…
そんなことは当事者2人以外には誰も知る由もありません。
2人の喪に服した3年後、ついに潤玉と錦覓の結婚式の日。
赤が嫌いな潤玉のために純白の婚礼衣装なのかな?
と思ったけど水神と風神の時も純白でしたから、天界は純白の婚礼衣装ということでしょう。
そんな真っ白で美しい新郎新婦、一気に血まみれに。
潤玉、謀反。
堪忍袋の緒が切れたということでしょうか。
天帝に恨みつらみ()を語る潤玉はカリスマ性抜群でした。
用意周到で計算高く意志も強い潤玉、制圧にかかってきた軍隊も掌中に収めます。
なんでしょうねこの感じは…
どんなに潤玉が悪どいことをやろうとも冷徹になろうとも
やはり彼の境遇のせいか哀れに思えて仕方ないです。
天帝に訴えた言葉は全て真理だったと思うのです。
彼は逆恨みでも妬みでもなく、謀反を起こすしか無かったのだと思えてしまいます。
前半はちっとも見せ場なくてヒョロヒョロしててパッとしない2番手だなー
なんて思ってて本当にすみませんでした。素敵です潤玉。
潤玉の魂からの叫びに感化されたのは兵士や来賓客だけではありませんでした。
隣で聞いていた錦覓もまた同じく感化されます。
「母の生涯の恩に報いる」という潤玉の言葉に、父・風神の姿を思い出した錦覓。
その父を殺した旭鳳の背中が目の前にある。
感情に突き動かされるまま、父にもらった護身用の刀でその背中を刺した錦覓。
俳優さんたちってなんでこんなに演技上手なんでしょうか…
ここ、めちゃくちゃ泣けます。
「一度でも私を愛してくれていたか?」
息も絶え絶えに、自分の血で真っ赤に染まった錦覓の手にすがりつき問いかける旭鳳と、
「一度も(無い)」
と冷たく言い捨てた錦覓。
悲しすぎる。
愛する人からの残酷な一言を聞いて息絶えてしまった旭鳳。
それにしても錦覓の泣き顔が綺麗です。
殺したことの動揺を押し殺すような冷たい表情と相反してとめどなく流れる涙。
これまで表情豊かに泣き笑い明るい姿ばかり見せていた錦覓なので、
父の死をきっかけに心が冷え切ってしまったことが辛いところでもあります。
(首筋を見るだけでも錦覓が体を強張らせて、歯を食いしばって立っているのがわかります)
残り15話を残して男性主人公が女性主人公に殺されてしまうという展開を迎えたわけですが。
まず間違い無いのは旭鳳は完全に死んだわけでは無いので46話からの展開が気になります。
なんとなくですが、起承転結の4章に分けて物語が進んでいる気がします。
起:2人の出会い〜人間界へ降りるまで
承:人間界〜錦覓が自分の思いを自覚するまで
転:2人が思いを通わせてから錦覓が旭鳳を手にかけるまで
正確には次回の旭鳳の行方がどうなるかまでが転かなと思っています。
いよいよ結が近づいてきました。
オープニングやエンディングでもネタバレしている、魔界編が始まります。
2人の関係が様変わりしているだけではなく、周辺の人々もかなり変わりそうです。
また平日にちびちび見ていくか、週末まで我慢するかは決めかねています。
平日にゆるく楽しく見れる作品があるといいのですが…